先日いろいろ用事があって、東京方面へ出かけてきました。
そういうときにはスロットゲーセンなどに寄って楽しんでくるのが通例なのですが、今回は時間的にも経済的にもそんな余裕がなく断念。
しかしそのかわり、駅周辺にいくつかパチ屋が密集している土地に寄ったついでに、そこにあったパチ屋を視察してきました。どこの店に行こうが面白い台などない、ってのはもうわかりきったことだから、打つつもりは1ミリもありませんでしたが、都会のパチ屋はどんな様子なんだろうというのをみておくのも必要なことなのかな、と。その結果「ぱちんこはやっぱり近い将来間違いなく滅ぶだろうなあ」とガッカリすることに。
週末だったせいか、けっこうお客さんが多くて・・・・
その日は日曜日でした。住宅が密集している土地だからひょっとしてけっこう混んでいるかな、いやいやこのご時世だから日曜でもガラガラなんじゃないかな・・・などと考えながら入店してみますと、けっこう繁盛していました。まあこの土地柄で日曜に誰もいなかったらもう終わりというもので、おそらくこれでも平日のガラガラさ加減での減収はカバーできないんじゃないか。
それに、埋まっていたのはやっぱり低貸のほうだけ。その店は0.2パチだの0.5パチだの1パチだの、多くの選択肢を客に提供していて、最も貸玉料金の低い0.2パチがいちばん賑わっていました。そして貸玉料金があがるほど客が少なくなっていく。4パチにはほとんど客がいない。経験上、こういう傾向の店は「そろそろヤバい」と思ってます。生き残る店は、低貸のほうが客が少ないとまではいかなくても、低貸にしか客がいない、ということはない。
けっこう繁盛してるってのは勘違いだったか・・・と思いつつスロットコーナーへ行くと、スマスロコーナーには若者が多く集っていました。しかしそこにいたのは若者「だけ」、そしてジャグラーや沖ドキ!コーナーにはわずかにご年配もいる、という状況でした。
高齢化率が猛烈に高いわが地域のパチ屋だともうちょっと年配層の割合があがって、ゴミみたいなスマスロAT機が並んでるバラエティにはだれもいない、というふうになりがち。このへんにはやはり地域差があらわれているようでした。
爆裂スマスロAT機は若者しか打たない、という状況にはいろいろ言いたいこともあるのですが、この記事はそれは本題ではないので置いておくことにして、気になったのは、この地域のホールがのきなみ店舗の一部(?全館OKととらえられる表記をしていた店ばかりだったが?全館OKってやってもいいの?)「加熱式タバコOK」としていること。健康増進法改正以降「加熱式タバコOK」の店に入ったのはこれが初めてではありませんが、後述するように今回はとくに気になったのです。
タバコとの接点が皆無の生活が長くなったせいか・・・
ご承知の通り、健康増進法改正によってパチ屋も「原則屋内禁煙」が義務付けられています。しかしいくつかの条件をクリアすれば(面倒くさいのでここでは詳解しません)店舗の「一部」を「加熱式タバコOKエリア」というふうにしていい、ということになっています。
だから、どうしてもタバコを吸いながらプレイしたいというお客をつなぎとめておきたいと考えるパチ屋が「加熱式タバコOK」という選択をするのはべつに違法ではない。もし経営者がそれをやりたくなくても、競合他店がそれをやったら「ウチもやらないと客をとられる」って心配になるんでしょうね。そこがすでに時代錯誤なんだけど。
この地域、もしくは地域のホール組合は「加熱式タバコ吸えます!」を一丸となって(?)アピールして客をつなぎとめようとする方針なわけか。
私の活動地域ではすべてのホールが加熱式タバコも含め喫煙は密閉された喫煙スペースで、ということに横並びでやっていて、加熱式タバコもNGとする理由として、
・ニオイが気にならない
・18歳から遊技可能
というのを挙げている。
「18歳から遊技可能」というのはご承知の通り「喫煙スペースに入れるのは20歳以上」っていうのが法によって定められているからで、加熱式タバコOKにすると18歳の人は遊戯できなくなってしまうから。
問題は「ニオイ」という部分。
私は以前、加熱式タバコは紙巻きたばこほどにはニオイはひどくないから、加熱式タバコなら隣で吸われても我慢できるかな、ていうかそれくらいは非喫煙者も許容すべきじゃないか・・・などということを書いたのですが、いやそれは間違っていたなあ、と。
ていうのは、今回「加熱式タバコOK」の店に入ってみて、そのクサさにびっくりしたから。日曜で客が多くてしかも吸う人がたまたま多かったのかもしれませんが、入った瞬間「うわあクセえ」と息苦しさに襲われた。いまどきこんなクサい空間は世の中にパチ屋以外にないでしょ。
以前には加熱式タバコのニオイはそれほど気にならなかったのに今は猛烈にクサいと感じたのは、やっぱりパチ屋が原則禁煙になってからこっち、タバコと無縁の生活を送ってきたから、なのかも。私の場合は私生活で交わる人(ほとんどいないが)にタバコ吸う人、少なくとも私の目の前で吸う人はいませんから、お店とかがほぼすべて禁煙なのであれば、タバコのニオイと遭遇することはほとんどない。その生活が健康増進法改正以降ずっと続いていて、地域のパチ屋にも加熱式タバコを吸わせる店はないから、以前は「気にならない」と思っていた加熱式タバコのニオイへの耐性もなくなってしまったんでしょう。
最近は隣で打ってる人が離席してタバコ吸って戻ってくるとそれだけで「クッサ~」ってなりますからね、まあそれくらいは体臭や口臭のひとつであると思えば我慢しなくてはなりませんが、タバコのニオイにふれなくなったことで嗅覚が研ぎ澄まされ、以前ならそれほど気にならなかったことも気になるようになってしまったわけか。
ことタバコに関しては、時代の流れに逆らうのは愚策
いずれにしろ、「加熱式タバコOK」のパチ屋が、非喫煙者の感覚からすれば頭痛がするほどクサい場所であり、こんな場所は今となっては世の中になかなか見当たらない、というのはたしか。
こんなクサい場所にわざわざ遊びに行こうという人が増えるとは到底思えない。やはり「加熱式タバコOK」というのは喫煙者をつなぎとめるためにはある程度有効であっても、あらたなお客を獲得する(業界にそんな気持ちがあるようにはまったくみえませんけどね)ことにはまったくつながらない愚策といえるでしょう。
健康増進法の改正で原則禁煙が法で強制されたことによってパチ屋の客数がどう変化したのかという統計や考察というものをいっさい目にしないのでじっさいどうだったのかは知りませんが、昨今のぱちんこの客離れが「タバコが吸えなくなったから」だとは誰も思ってないでしょう。もちろん「吸いながら打てないならやめる」という人もゼロではなかったでしょうが、喫煙スペースに行けば吸えるわけですからね、それほど多くなかったのではないでしょうか。
逆に「クサくないならまた行こうかな」と考えた非喫煙者も少ないかもしれないが確実にいたでしょうから、禁煙化で客が大幅に減ったとか増えたとかいうのはあんまりなかったんでしょうね。だから話題にならないしそういう調査も出てこないんでしょう。
しかし、それならいままでどおり吸えたほうがいいじゃないか・・・というのは間違い。タバコ云々だけでなくあらゆる意味でクリーンな場所に生まれ変われば、あたらしい客がバンバン来るようになる可能性もうまれるはず。いままでどおりのキッタなくてクサい場所であり続けようとするならその可能性はゼロになる。
ただでさえイメージが悪い業界なのに、たまたまなにかの間違いでパチ屋に入った人に「うわ~クッセえ。なにこれ。こんなクサい場所いまどきある? これだからパチ屋は・・・これだからパチカスは・・・」と思われたら、ますますぱちんこのイメージは悪化。そしてますますパチ屋にはだれも来なくなる。
この世で最もインモラルなギャンブル(と私は断言する「競馬」というこの世で最もインモラルなギャンブル))を提供する競馬場という魔境ですら今どきは禁煙化がすすんでいるというのに、競馬よりも健全で良心的なギャンブルを提供する場所であるパチ屋はいまだにタバコ臭い場所でありつづけようとしている。
喫煙する人間の数はどんどん減り続けていて、その傾向はこれからも加速していくであろうことは明白なのに、増えていく非喫煙者の不興をかうことを平気でやり続ける経営感覚は私には理解しがたいんですが、それこそ「パチ屋の常識は世間の非常識」というものなんでしょう。
タバコの話になるとだんだん憎悪むき出しになってきちゃうのでこのへんでやめておきますが、ゴミみたいに退屈なうえにクソも出ない、「遊べる」もへったくれもないような台を並べて、そのうえ臭い、などという場所に高いカネ出してだれが遊びに行くか、という話。しかし少なくとも「臭い」という部分については、素直に法に従って禁煙化すれば解決するのだから、カネもかからないしそこから取り組んだらどうか。
追伸:A-gonの「P保4のガチャバスター」を初体験!
ここからはついで。
最初に入った店の0.2パチと0.5パチと1パチ(4パチにあったかどうか未確認)に、マニアックなパチンコ台をつくってくれる神メーカー「A-gon」の「P保4のガチャバスター」を発見。わが地域には設置がないので、ちょっとだけ触りました!
詳細は省きますが、少しづつ沈んでいく役物に玉がみっつ並んだ状態でさらに玉を入れると玉の上を玉が渡って特図2始動口に玉が入って、そこで1/9.9が引ければ大当たりとなる、というのが爆裂出玉へのメインルート。上の黄色い皿に玉が二つ以上入ってるあいだは電チューが開いているので、そのあいだにいかに役物に玉を流し込んで玉の「橋」をつくれるかが勝負になります。
すると黄色い皿にどれだけ入賞するかがキモになるわけですが、今回1パチでちょこっと打ったものの、ぜ~んぜん入っていかないので2,000円やってヤメました。約2000発使って特図2始動口には1個も入らず。まあ特図2で当たれば1,400個が81%でループするラッシュに100%突入だから、そうそう簡単に入りませんね。
甘釘ならとっても楽しそう。しかし、役物の構成が複雑すぎて、なんというか見ていなくてはならない場所が多すぎてちょっと落ち着かないというか、アツさが分散されるような印象で、A-gonの台としては完成度はあまり高くない、という印象でした。もっとも凝視するべきは3段階目の、3つの玉を貯留する「橋」の部分でしょうが、3つも乗ったりはめったにしないうえに、けっこうすぐ玉が沈んじゃうから、ザバザバ入るようになってなければあまり楽しめない。やっぱり役物機は1個の玉の行方をじっくり凝視してハラハラするほうがいい気がする。あっちこっちでいろいろなことが起こっているから、延々となにも起こらないからつまらない、ということは少なそうだからそこはいいかもしれませんけどね。
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それはともかく、こういったまさに「時代に逆行する」ゲーム性の台を増やすことこそが、パチ屋に客を呼び戻すカギなんじゃないかなあ、と。この台の場合は出玉性能的にはいまの時代の流行りを追いかけていますが、役物と玉の動きでアツくなれ!というゲーム性はまさに時代に逆行していますよね。タバコなんかで時代に逆らうのではなく、こういうところで「古き良き」時代にかえることを考えたらどうか。
といったかんじで、東京方面へ遠出したもののゲーセンに寄ることもできずちょっと残念でした。来年は頑張って、いつでも好きな時にゲーセンなどに行けるようにしたい!