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4号機ストックタイプの名機「キングパルサー」の思い出

山佐ネクストから「スマスロキングパルサー」が3月に導入開始予定だそうです。

「キングパルサー」といえば、2001年に山佐が出した、ストック4号機。山佐のストック機第一弾は「スーパーリノ」、それに続いて出たストック機時代初期の台。この台の人気によって「ストック機」がひろく認知された、と記憶しています。

「ストック機」とは4号機末期に流行った、通常時に成立したボーナスを、制御によってリプレイが揃えられない内部的リプレイタイムなどによってボーナスが揃わないようにしてストックしておき、レア小役やゲーム数到達などの契機で内部的リプレイタイム等を終わらせてボーナスを「放出」する・・・というシステムの台。「北斗の拳」「吉宗」「押忍!番長」などの現在まで続く人気シリーズの礎となった初代のマシンもみんなストック機でしたよね。「ストック機」がいかにプレイヤーの心をとらえたかがわかります。

私もストック機に魅せられたスロッターのひとり。2000年代前半ころに大好きだった台を思い返してみると、ストック機がたくさん浮かんできます。「ネオプラネットXX」「ジュピタークイーン2」「サンダーバード3」「メフィスト」「南国育ち」「天下布武」「巨人の星」「デスバレー」等々・・。

そして「キングパルサー」ももちろんそのなかのひとつ。個人的に人生がいろいろ揺れ動いていた時期に打っていた台で、思い入れがあります。

はじめてパチプー生活に入ったころに打ちまくった思い出のマシン

2001年ころ、私はまだサラリーマン。新卒で入ったブラック企業で働いていました。

が、30歳をすぎて「こんな会社で働いていても幸せになれない」と考えるようになり(今の生活とどちらが幸せか、と言われれば「会社員時代のほうがいくらかよかった」と答えるかもしれませんが)、転職することばかり考えていた時期でした。

そんななか「大花火」や「獣王」など当時の人気パチスロにハマっていきました。会社には嫌気がさしていたので会社のために自分の身を粉にすることをやめて、仕事は適当にすませ、時間になったらなにがなんでも帰る、公休もなにがなんでも全部とる・・・というふうに仕事のスタイルを変えました。そしてその結果できた時間をパチスロに費やすことに(これが人生における大きな間違いだったと今では思いますけどね。ここで次の仕事に打ち込もうという努力をする選択をしていれば今のようなカス人間にはならなかったかもしれない)。

で、休みの日に電車にのってせっせと通っていたのが、新宿歌舞伎町の「グリンピース タワー店」。2002年に会社をやめたあとは再就職するまで1年半ほどほぼ毎日通い、その後2007年ころまで私の主戦場となっていた店。→新宿グリンピースの思い出

その「グリンピース タワー店」の1階に「キングパルサー」が8台か10台か、それくらいの台数で導入されたのです。

 

山佐の誇る超ヒット機種「ニューパルサー」がパチスロにハマる入口だった私としては、「連チャンするパルサー」というのはどんな台なんだろう、と興味はあったから、導入初日に狙いに行きましたが、入場抽選で早いのが引けず、それで諦めて上の階に行ってしまって、結局初日には触らなかったと記憶しています。

のちにストック機大好きになったのはさっき書きましたが、この時点ではストック機に対していいイメージは持ってなかったんですよ。業界初?のストック機、NETの「スーパーブラックジャック777」はあまり面白くなかったし、山佐の初のストック機「スーパーリノ」は3号機裏モノを再現したのはよかったもののまったく勝ててなかったし。「主なボーナス放出契機はゲーム数到達」ってのも、「なにそれ。それってパチスロじゃねえだろ。毎ゲーム抽選でリーチ目がいきなり出るのが楽しいんだろ」と思って、興味はあったもののストック機であること自体はわりとマイナスにとらえていたのです。

だから「次に来たときでいいや」という感じで初日に打つのは見送り。出玉もなんかイマイチ、っていうか全然出てなかったし、な~んだ高設定入れろよ・・・っていう感じだったと思います。

 

で、導入2日目は来られず、導入3日目に来てみると、店頭に(店内だったかな?)前日のキンパルのスランプグラフ等のデータがはりだされていて、それを見てビックリ。ほとんどの台がひたすら右肩上がりのスランプを描いて爆裂。常連たちのあいだでは「なんか昨日キンパル全6だったらしいぜ」という会話がなされていました。はりだされていたデータの紙にも、どのスランプにもたしかに「設定・6」って書いてある。

クッソ~俺が行けなかった日にかぎって全6にするとは・・・という悔しさでいっぱいに。まあ来ていたとしても抽選が厳しい(あれだけぱちんこ店が乱立していたなかで、なにもない日でもいつも数十人、「獣王に6投入!」なんて日は200人くらい抽選に並んでしましたね。パチスロが大人気だった時代)から座れた確率は低かったんですけど。

しかしとりあえず、「ストック機は導入初日に打っちゃダメ」というのはこのときに学べた。このあとには「北斗の拳」や「サンダーバード3」みたいな、ストック切れの心配はほぼしなくていい台も出てきましたが、しばらくは「ストック機は2日目以降に狙う」という戦術をとるようになりました。「ストックをトバす」というホールもあったからそこは注意しなければなりませんでしたが、それはそれで「行ってはいけない店」を選別する要素として役に立った。

 

いずれにしろ、「ストックがいっぱいあるかどうか」というのは「キングパルサー」を打つに際して注意しておかなければならないポイントでした。あさイチ128Gまでを狙うときはやはり前日に大爆裂していた台は後回しにしていましたね。きくところではスマスロキンパルもそのへんを継承しているらしい。設定変更してもストックは消えないという仕様も受け継いでいるんだろうか。そうでなきゃあ「初代完全復活」とは言えないと思うけどどうなんだろう。

初代はいちどだけ設定6を打った(確認したのは1回だけ)ことがあったんですが、やはりあさイチから大爆連し、それが終わったらまるでノーマルAタイプのようなおだやかな挙動に・・・というふうになりました。他人が6公開台を打ったのを観察していてもだいたいそんなふうになることが多かった(もちろん例外もありましたが、連チャン率の高さとハマリの少なさが際立っていたのは間違いない)。設定6はストック切れ後ボーナス成立したらほとんど8Gとかで放出してしまうので、一度ストック切れになったらもう全然連チャンしない。それに対し低設定はストック切れ後ボーナス成立時はとりあえずいっぱいストックしようとしてわざとハマるようになっていたので、設定6はほんとうに特徴的な挙動になっていましたね。

出目と演出の絡みが秀逸なゲーム性、素晴らしいサウンドにシビレた

そんなふうに、それまでにはなかった出玉システムを搭載していたことも魅力でしたが、私がいちばんシビレたのはその素晴らしいサウンド。すべての操作音はもとより、ボーナス中の曲も完璧でした。このサウンドを聴くと、毎日毎日9時15分に「グリンピースタワー店」の入場抽選に並んで、抽選の番号が早ければ高設定投入が予告されたコーナーへダッシュ、そうでなければ地下の「獣王」のリセット高確を狙ってから1階にのぼってキンパル・・・という流れで午前中を過ごし、昼にはすぐそばにあった松屋でカレギュウを流し込み、午後はいい台が見つからなければ歌舞伎町界隈のパチ屋をさまよい歩いて高設定台をさがし歩き、気がついたら夜11時になっている・・という生活を送っていた2001~2002年ころの日々を思い出します。楽しかったけど苦しかった。

↑軽快で楽しげななかにそこはかとない哀愁を含む白ビッグの曲、王の登場テーマのような風格を感じさせる赤7ビッグの曲、どちらも素晴らしい。個人的には白ビッグ曲のほうが好き。ところでこのYOU TUBEの「やまさうんど」、「メフィスト」だの「ファウスト」だの「ナイツ」だの「サイバードラゴン」だのサウンドも配信してくれてる。中年スロッターは覗いてみる価値あり。

 

それと、最初は「G数で当たるとかそんなデキレみたいなのはパチスロじゃねえだろ」と思っていたものの、実際打ってみるとそれは大きな勘違いだった。絶妙な頻度で発生する予告演出とリール出目の絡みによって「パチスロ打ってる感」がちゃんと感じられたし、演出が連続しなくてもいきなり当たったりとか、いっぽうで4連とかしてもスカったりとか。演出3連で「おっ!?」となり、4連で「来た来た来たぁ~!」となり、そしてその次のレバーオンのときのアツさはもう・・・。演出2連で終わってガッカリしてたら次のゲームが小役で「セーフ!?」となって、次から演出が2連して確定したり。なにも起こらねえなあ~と思ってるといきなりバウンドストップしたり。とにかく面白かった。

↑久しぶりにプレイステーション2を引っ張り出してプレイ!伝統のリーチ目がちゃんと出てくれるのがイイね! 設定6は抜群の安定感と出玉性能。スマスロキンパルの高設定もそれくらい安定感があってくれたらいいが・・・上位連チャンモードとかがあるらしいのでそうではないんだろうなあ。写真の仮想実戦はこの時点では出玉がイマイチだったものの8,000Gまで回したら5,000枚ほどに到達。さすがは4号機の設定6。

 

このエキサイティングさはやっぱり、「ドットのカエルが跳んだり横切ったりするだけ」というシンプルさ、そのうえそれが洗練されたリール出目と絶妙に絡み合っていたゆえに実現できたんでしょうね。今の台みたいに「煽られてる」「ウゼエ」という感覚には陥らない。

オールドスロッターが戻ってきてくれることに期待!

と、若き日の私がのめりこんだ名機が復活してくれることは素直に嬉しい。でも、リリースされている情報をみると、なんか「チャンスゾーン」とか「1G連抽選」とか「32G以内で当たるボーナスループが最大90%継続」なんてのもあって、いやいやそんなのいらねえだろ・・という気もして、リメイク機にありがちな「余計な機能をつけたばっかりに台無し」というふうにならないかがちょっと心配。

チャンスゾーンに入っても告知されない「初代モード」なども用意されているらしく、「初代そのまんまがいいんだよ!」というオールドファンにも配慮はしてくれてるようだからそんな心配はいらないのかもしれないけど、90%ループなんていうのはないほうがいいんじゃないの~と。北斗の「無想転生バトル」みたいにそこに割をもってかれて「それに入らないと話にならない」というふうになってしまっては、「初代復活」という看板に偽りあり、ということにならないか。そうでないことを祈りたい。

「スマスロ北斗の拳」:初めて「無想転生BATTLE」に突入したが・・・!

そのあたりは、とにかく打ってみてからまた感想を述べることにしましょう。いずれにしても、私も懐かしさに惹かれて「打ちたい」という気にさせられていますから、私と同年輩もしくはもっと上の世代の、「5号機以降はパチスロやめた」みたいな人たちが戻ってきてくれて、パチスロ人気復活につながることに期待したい。山佐はテレビCMでも打って一生懸命宣伝してほしい。設置開始を楽しみに待つことにしましょう!

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