前の記事で、
パチンコの技術介入を否定するホールはクソだ・・
という、ホールへの文句を書きました。
→パチンコ:技術介入を禁止するようなホールは淘汰されてほしい
いま現在私が生きていられるのはぱちんこホールのおかげであり、
私も含めいわゆるぱちんこ生活者にホールへの文句を言う資格などない・・・のは重々承知ではありますが、
もうちょっとだけ文句を・・というか、
今回は「苦言」かな。
なじみのホールのベテラン店員さん
私が巡回するホールのうちのひとつ。
このホールは大きなチェーン店であり、
アルバイト店員さんの給料など待遇もなかなかいいらしく、
優秀(にみえる)店員さんが、長いことやめずに定着している印象があります。
そのホールのある女性店員さん。もう何年もお世話になってるベテランの方なのですが、
困ったことにこの方はパチンコ・パチスロについてほとんど初心者レベル。
目押しのサポートをお客さんに頼まれてもなかなかうまくいかず、結局ほかの店員さんを呼んでたりとか。
あるときは「笑うせえるすまん3」でボーナス確定した初心者のお客さんから
「ボーナスが揃えられないんだけどどうなってんの?」(準備中が長くてなかなか揃えられる状態にならないことがある)
と尋ねられ、「回してれば揃えられる状態になりますから」と答えればいいだけなのにそれがわからず、
備え付けの遊技説明をみて首をひねっていたり。
彼女が(お客さんから頼まれた目押しサポートがうまくいかなくて)困っていたときに
目押しをしてあげたことが何度かありまして、
その際にちょっと話をして聞いたところでは
どうやらプライベートではまったくパチンコ・パチスロをやらない人らしい。
う~ん、10代の小娘が、ぱちんこ知らないけどぱちんこ業界でチャレンジしたいんです!
というのならともかく、
もう何年も働いておられるはずのベテランがこの体たらくでいいの?
まあここまでヘタクソ・無知でなくとも、プライベートでパチンコ・パチスロをやらない、
という店員さんはいまはけっこう多いらしい。
私の知人にもパチ屋店員をやっていた人が何人かいますが、
15年ほど前までパチ屋で働いていた女性は
「従業員ほぼ全員が、休みの日には1日中ぱちんこ打ってる人間だった」
と言ってました。
しかしいまは時代が変わったようです。
ぱちんこが好きだからパチ屋で働く・・というのではなく、
ぱちんこなんぞ興味ないし嫌いだけれどもとにかく仕事として割り切って働く・・・
というのはある意味で立派なことなのかもしれませんが、
客の立場からするとあまりいいことがないような気がします。
ぱちんこを知らない店員さんとは話が弾まない
ぱちんこ店員さんがぱちんこ打たない、知らない・・・というのは、
ある意味で「クルマのセールスマンが運転しない」とか、
「料理人が料理に興味ない」とか、
「タバコ会社の社員がタバコ嫌い」とか、
「レコード会社の社員が音楽に興味がない」とかいうことと同じじゃないでしょうか。
料理人に料理のことを尋ねたときに
「私は食べないのでわかんないですけど、美味しいですよ」と言われたら、
「はあ~?」となるでしょう。
食べてなくても「私は食べませんけど」などと言っちゃう料理人はそうそういないと思うけれど、
ぱちんこホールには、
客と会話するなかで「私ぱちんこ打たないんでわかりません」とか「私パチスロ打たないんで目押し苦手なんです」
とか言っちゃう、もしくはそれがバレバレの店員さんはウジャウジャいる。
マルホン工業の「CRシャカリーナ」があるホールに1台導入されたとき、
最初は役物内の仕組みがわからず
「SPルートからだとなんでスタートに入る確率が上がるの?」
とたまたま傍にいた店員さんに訊いたことがあったのですが(彼もそこそこベテラン)、
やはり答えられなかった。
まあ、そんなことは「打ちゃあわかるよ。いちいち訊くなよ」
ということなんですけど、そういう会話を店員さんと楽しみたい客だっているわけですよ。
店員さんに「凱旋で天井行って初回にアメグレ流れてすぐGOD引いちゃったぜ~。」
って言ったら、「そりゃ凄い!万枚いけるんじゃないですか?」とドル箱を4つもってきてほしいわけです。
そう言われてなんのことかわからず「ああ、そうですか」で終わっちゃう店員さんでは、
客のほうは面白くないでしょう。
「今日はリング終焉でDANGER柄5回もハズしたよ!どうなってんの?」と言ったら、
「あの台のDANGER柄ってハズレるんですよね~。私もこのあいだ○○店で打ったときに・・・」
というふうに会話が弾めば、客だって負けた悔しさがまぎれるというものです。
ぱちんこを「アミューズメント」と考え、お客さんに楽しんでもらいたいと思っているのなら、
「私ぱちんこやらないんでわかりません」ではいけないと思うのです。
店員さんの教育を重視しているホールは少ないと感じる
私もサラリーマン時代には飲食店や小売店で数十人のアルバイトさんを雇って仕事をしていましたので、
ホールを預かっている店長さんたちのご苦労はお察ししているつもりですが、
店員さんの教育に熱心、と感じられるようなホールはあまり見ない。
というか、たとえばさっき言った「凱旋で数千枚獲得が確定している状況」になったときに、
黙ってドル箱を持ってきてくれるとか
コイン補給の時にはいつもの2倍の量を黙って持ってきてくれるとか、
その程度のことでもやってくれれば
「おお・・この人は優秀な店員さんだな」と感心しちゃうんですが、
そういうケースは非常に少ない。
飲食業や小売業だと「接客業」「ホスピタリティ産業」という意識がある(そうでないところもあるけど)ためか、
従業員の教育に熱心な企業やお店は多いと感じるんですが、
ぱちんこ店の場合は結局はまだまだ「装置産業」という意識があるのでしょう。
ぱちんこ業界人のブログなどをみていると、
機械の性能や規制のことは話題にされていても人材育成の話題が出ていることはほとんどないと感じます。
しかし、そんなことでは今後のぱちんこ業界は苦しいんじゃないでしょうか。
一撃必殺の大量出玉でお客さんを惹きつけることはできなくなるのだから、
これまでのように依存症層からできるだけかっぱぐ、というのではなく、
生き残るためには依存症層以外の一般の人にあらたに来てもらうしかないでしょう。
そのためには、いつも言うように一刻もはやく全面禁煙化し、
店員さんはぱちんこの楽しさについて熟知しお客さんに説明、オススメができるようになるべきではないでしょうか。
そもそも楽しいと感じられる台がない・・というのはさておくとして、
やはり客としてはぱちんこ好きな店員さんがいるホールで打ったほうが楽しいのは間違いない。
東京など、パチ屋の営業は年中無休が当たり前の地域も多いようですが、
新台入替の前の日は1日休んで(わが地域はそうなってますね)、
従業員に新台をプレイさせて予習させればいいじゃないか。
そういうことにカネと時間を使うという意識がないから、
ぱちんこはいつまでたっても世間から「アミューズメント」という認知を得られないのでは。
余談:店員さんが無知だと美味しい思いをする(つまり、店側が損をする)場合も
これは余談。
店員さんが無知だと思いがけず美味しいことが起こることもたま~にあります。
勝ちたい、というプレイヤーにとってはそれが嬉しい場合もありますね。
だからこそ、パチ屋は従業員の教育をおざなりにしてはいけないのでは。
あるホールで、
パチンコ「CR綱取物語 横綱7戦全力」を打っていたときのこと。
ブドウができたか賞球が払い出されなかったかで店員さんを呼びました。
来たのはこれまでに見たことがない新しめの店員さん。
ちょっと苦労した後に台を復旧させてくれました。
で、台を直したあと、こういう時ってサービスで玉をヘソとかに入れてくれるじゃないですか。
どこかの雑穴に入れてくれると思って見ていたのですが、
彼はちょっと迷ったあと
玉を4個「始」にザバザバ~っと入れちゃった。
そこに入れてくれんの~!!? と仰天。
ふつうのデジパチならヘソに入れてくれるのがふつうですが、
「綱取物語 7戦全力」は「始」(ヘソ)入賞の約1/30で6000発オーバーですからね、
私はすんごいビックリして
「おお~当たれ~」と興奮してました。
と同時に、「彼を呼ぶことができれば4回転タダで回せちゃう。なんとかしてブドウをつくるかエラーを出すか、方法はないか」
と考えてました。
まあ、ドツけばエラーにはなるけど、それはダメですしね。それ以降彼を呼ぶことはできませんでした。
これと同じようなことを「餃子の王将 王盛プラス」でも体験したことがあるのですが、
これはどう考えても店にとってはマイナスなミスですよね。
天龍インフィニティでクルーンに玉を4つ入れてあげちゃうようなものですからね。
店員さんが台について知らないからこんなことが起こる。
余談はともかく、
ぱちんこ店店員さんにはぜひともぱちんこ好きであってほしいし、
好きでなくてもいいからぱちんこの遊技の部分についての知識をもっていてほしい。
ぱちんこ店店員さんとぱちんこについて会話する、それが楽しみという客もいるのですから。