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認知症の母:特養への入居手続きが無事に完了

前の記事 認知症の母:特養への入居が決定 の続きです。

先日、認知症の私の母の、特別養護老人ホーム(以下「特養」)への入居が、

とりあえず済みました。とりあえず、というのは、ひとまず身柄を移した、というだけで、

荷物などこれから少しづつやっていかなければならないから。

認知症と診断されてから9年ほど、

最初は進行がゆっくりでいいね、と医者にいわれていたものですが、

ついにここまで来てしまったか・・という虚しさでいっぱいです。

在宅介護から老健に入ったときも、楽になってホッとした、というのも少しはあったものの、

施設でうまくやっていけるのかという不安でいっぱいでしたし、

今回も環境の変化によってなにか起こらないか、という心配ばかりしています。

認知症の介護というのは、たとえ施設に入っても心配のタネはつきないものですね。

在宅介護でもつらいことだらけ。施設でも心配だらけ。

入居当日に用意したもの

事前に、入居当日に用意するものを説明する書類をもらいましたので、

それに沿って準備しました。

その書類なくしちゃったので覚えている範囲で書くと、

まず書類関係は、

・介護保険証、介護保険負担割合証、後期高齢者医療保険証。←すべてコピーではなく原本。

・支払い用の銀行口座の自動振替の申込書(事前に銀行で手続き)(前に入居寸前まで行った特養は、その取引銀行の通帳をつくってくれと言われましたが、今回の特養は「どこの銀行でもよい」とのこと。)

・診療情報提供書(←名前違うかも。いわゆる「紹介状」。今回の場合、老健の医師が書いてくれたのでこちらでの用意は不要でした)

・家族(連絡先)の一覧

・本人の趣味嗜好、経歴などについて書くもの

・家族の意向を書くもの(本人にどんな生活をしてほしいか、とかを書く)

など。

あとは生活に必要なもの。

・肌着類(なるべく多く、と書いてあった)

・普段着(なるべく多く、と書いてあった)

・寝巻(2枚)

・タオル(5枚くらい)

・バスタオル(3枚くらい)

・タオルケット(2枚)

・湯呑、茶碗(個人のなじみのものを使う、という方針らしい)

・歯ブラシ、歯磨き粉、コップ等

・タンスなど衣類を収納するもの

・写真など、本人ゆかりのもの

 

といったところでした。

母について知らないことが意外に多い

書類のなかのひとつに、母本人について、

出身はどこか?とか、両親の職業は?とか、卒業した学校とか、

いつ結婚したのか?とか、趣味は?好きな歌手は?とか、

いろいろ書くものがありました。

これが意外とわからない、知らないことが多い。

 

経歴については、

幼いころ、戦争が終わるまで満州にいて、満州から引き揚げるときに恐ろしい苦労をし、

一つ間違えば残留孤児だった・・・ということはよく話していましたが、

あまり昔のことは話さなかったし、私も昔のことをきくようなことはしてなかったのです。

父と母がいつ結婚したのかもハッキリした日にちは知らないし、

馴れ初めも父からきいた記憶があるもののほとんど忘れてしまいました。

普通の親子関係だとこういうことはきちんと知っているものなんでしょうかね?

 

話せなくなってしまったいまになってみると、

話してほしい、ききたいことはたくさんあるし、なんでもいいからしゃべってくれればいいと

思うんですけど、元気な時は母の話を真剣にきくということはあまりなかった。

ああ、元気なうちにもっと話をすればよかったなあ・・と

あらためて後悔しつつ、わかるところだけを記入しました。

環境に適応できるか心配

入居当日は特養の職員が母のいる老健に迎えに来てくれました。

私は老健の荷物をひきとり、老健の職員のみなさんに挨拶をし、特養での入居の手続きへ向かいます。

母が入る特養は、

9人ほどのユニット(それそれの個室と、テレビを見たりする共有のスペースで構成)

で生活するということで、30人からのお年寄りがゾロゾロとワンフロアで過ごしていた老健よりも

静かで落ち着いた印象でした。母が部屋に行ったのを見届けて、

私は契約などの事務手続きをしにいきました。

 

やたらとたくさんハンコを押す書類があって、どんなのがあったか全部覚えてないんですけど、

入居は基本的に終身となる特養だけあって、

重病や危篤、心肺停止などになった場合にどう対応しますか

(治癒の見込みが薄くても積極的な医療を望むか、心肺停止の場合病院へ運ぶか、それとも特養で看取るか、など)、

ということに関する意志を確認する書類があって、

そんなのそのときにならなきゃあわからないよ、というのが本音で、悩ましかったです。

ちなみに最後のときは病院よりも特養で迎える(迎えたい)という方が圧倒的に多いとのことでした。

 

というわけで入居前や入居の日はいろいろやることが多かったんですけど、

入居が済んだ今がもっとも心配です。

老健に入所したころも、慣れない環境で精神的に不安定で、

異食や弄便などが多発していたので、今回もなにかが起こらないかという心配があります。

いまはもはや歩けないので、転倒や骨折などの心配は少ないものの、

介助を拒否して大きな声を出したりとかいうことはあって、

興奮したらなにをしでかすかわかりません。

 

なので、面会には頻繁に行きたいと思ってるんですけど、

老健と違って洗濯なども施設でやってくれるので、

行くのが億劫になりそうです。なにしろ行って話しかけたところで

反応してくれないし、ただぼーっとしているだけの母をみるのが苦しくて。

 

で、その後、市役所へ行き、利用料金を軽減するための手続きをしました。

そのへんについては、また次の記事で書いていきます。

介護保険負担限度額認定証をとる

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