NHKの新しい朝ドラ「べっぴんさん」をちょっとみて、
主題歌「ヒカリノアトリエ」を聴きました。
宇多田ヒカルに続き、Mr Childrenという大物の起用が続いていますね。
曲そのものは、まあふつうかな、という印象ですけど、
毎日聴いて覚えると、また違って聴こえてきますからね。気に入るかもしれない。
でも、お茶の間の人が口ずさんだりするにはちょっと難しそうな曲だな、というのと、
個人的には、桜井の歌唱はちょっと暑苦しく感じる声と歌い回しなので、
その意味では毎朝聴くのはちょっとなあ・・・というのが正直なところ。
「あまちゃん」みたいな明るいインスト曲が、1日のスタートを切る時間には最もいいと思いますね。
で、10月4日の「うたコン」。
この前ふりは放映前に書いています。
今回は拡大版、予告によるとテーマは「秋のうたコン祭り~旅にグルメにヒット曲!~」。
出演予定者は、市川由紀乃,五木ひろし,岩佐美咲,大竹しのぶ,丘みどり,クミコ,里見浩太朗,世良公則,天童よしみ,原田真二,星野源,夏川りみ,miwa,三山ひろし,山内恵介,松本隆,緒方かな子。
拡大版ということなので、得意のごった煮構成になることは間違いないところ。
緒方かな子って誰・・・と思って調べたら、元アイドルの「中條かな子」(誰?)さんで、
広島カープの監督の奥さんだそうです。知らなかった私が無知すぎる?
広島優勝を話題にするようなので、それつながりでの出演のようですね。
予想どおり、ごった煮で駆け抜ける構成
今回の曲目は以下の通りでした。
みちのくひとり旅・・・・・三山ひろし&山内惠介
ウナ・セラ・ディ東京・・・岩佐美咲&丘みどり
カスバの女・・・・・・・・天童よしみ
芭蕉布・・・・・・・・・・夏川りみ
恋の町札幌・・・・・・・・里見浩太朗&市川由紀乃
長崎から船に乗って・・・・五木ひろし
島人ぬ宝・・・・・・・・・夏川りみ
夜明けのブルース・・・・・五木ひろし
道頓堀人情・・・・・・・・天童よしみ
燃えろいい女・・・・・・・世良公則
時代・・・・・・・・・・・大竹しのぶ
結 ーゆいー・・・・・・・miwa
湖畔の宿・・・・・・・・・丘みどり
ダイナ・・・・・・・・・・山内惠介
祇園小唄・・・・・・・・・岩佐美咲
誰か故郷を想わざる・・・・三山ひろし
洒落男・・・・・・・・・・里見浩太朗
てぃーんず ぶるーす・・・原田真二
さみしいときは恋歌を歌って・・・クミコwith風街レビュー
恋・・・・・・・・・・・・星野源
心かさねて・・・・・・・・市川由紀乃
母を慕いて・・・・・・・・里見浩太朗
前半は「ご当地ソング」「ご当地グルメ」ということでしたが、序盤はメドレー形式で
短くカットされていて残念。「カスバの女」はいろんな人が歌っていますが、
ほんとにカッコいい曲ですね。天童よしみバージョンも、はじめて聴いたがよかった。
しかし、大竹しのぶの歌あたりから、ご当地だのグルメだのはいつのまにか終わってしまい、
Nコンとかラジオ歌謡とか松本隆とか、話題があっちこっちへとんで
まとまりのない感じに。松本隆のようなビッグすぎる作詞家を紹介するのなら、
45分間をまるまる使って丁寧にやるべきだ。
世良公則がカッコよかった
広島からの中継で、緒方かな子が登場。さすがに美人。リポートも、ソツなくこなしていました。
で、広島出身でカープファンということで、世良公則が登場。
世良公則&ツイストが「燃えろいい女」「鉄爪(ひきがね)」「宿無し」などの
ヒットを飛ばしていたころ、私はまだ小学生で、親と一緒に
「ザ・ベストテン」とかで彼らをみていました。
ダーティーなのにエモーショナルでカッコいい、唯一無二というべき声と、
「鉄爪」のイントロのギターのフレーズが大好きでした。
いまも現役でバリバリやっていることは知っていましたが、
昔の、ホーンセクションとかが入った「燃えろいい女」しか聴いたことなかったので、
今回の、ラウドなギターが前面に出た同曲を聴いて、
そのカッコよさにちょっとびっくり。
世良公則もさすがに若いころと同じパワーはないですが、昔とは違うカッコよさがある。
いやしかし、昭和の時代には、こういうバンド、曲が
大ヒットしていたんだな~と、今の感覚で考えるとすごい不思議ですね。
いま、ヒットする曲やバンドは、
なよっとした草食系か、
「どうです、感動するでしょ?」という押しつけがましい暑苦しさをウリにする曲やバンド。
同じ「暑苦しさ」でも、世良のようなむき出しの「熱」を放出する「暑苦しさ」、
爆発するエネルギーの「暑苦しさ」は、平成の世では受けないんだろうなと。
歌詞も超独創的。「あんたのバラード」なんて、いまの品行方正、小ぎれいな草食系の
歌手やバンドには絶対に表現できない濃厚さ。昭和の曲を聴くと、
いかにいまのヒット曲の歌詞が同じようなものばっかりか、よくわかります。
「宿無し」とか、曲名からしてもう凄いし、一人称が「オイラ」とか、普通の歌手ならギャグに
なりそうだけど、彼が歌うとカッコよくなってしまう。
そういえば、世良の曲のように、女性を「オマエ」呼ばわりする歌手や曲も、
最近は少数派ですね。自主規制してるんですかね。
岩佐美咲はみるたびに良くなってきている
デビューしてきたころは、あまりにも若い、というか青くさすぎる歌唱で、
「いやいや、演歌で行くのは無理じゃないの」と思っていた、岩佐美咲。
最近はみるたびに、素人っぽい青臭さが薄まってきて、
なんかみるみるうまくなってきてるな・・と感じています。
今回の「祇園小唄」は(オリジナルは知らないが)、なかなかよい歌唱だったと思います。
デビュー曲「無人駅」では、モロに素人のカラオケみたいでしたが、
今年のシングル「ごめんね東京」では、格段の進化を感じさせますね。
コテコテの演歌より、こういう路線のほうが合うんじゃないか。
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さらに、11月30日、アルバムが出るそうです。
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といっても、やはりこの番組で大御所たちに囲まれると、
まだまだ発展途上なのは明らか。これからどうなっていくのか、
丘みどりや工藤あやの、杜このみ等とともに、要注目ですね。
miwaの歌唱はよかったけれども・・・
NHKの「NHK全国音楽コンクール(Nコン)」の課題曲だそうな
miwaの「結 -ゆいー」。
小中高生のための曲ですから、オッサンの目線でものを言うのは間違っているというのは
承知の上で言うと、曲はまあ、悪くないかな、というくらい。
ちょっと言葉を詰め込みすぎでリズムが悪い感じがしました。
で、いちばん気になるのは、歌詞がものすごくありきたり。
何度か同じことを書きましたが、小中高生が相手ならこれでもいいが、
大人が聴いたらもう軽すぎて、心を揺さぶられない。
個人的なことを言うと、この、どこまでも明るく希望にあふれ、
「なにより強い絆で結ばれている」「信じることあきらめないで」という言葉を
軽く言っちゃう感覚というか、世界そのものが、なんか居心地が悪いんですよね。
別にこの曲やmiwaをケナしているわけではなく、汚れすぎたオッサンには、
miwaみたいな人はまぶしすぎてみるのがつらい、ということです。
清らかすぎて正視できない。
まあしかし、特徴的なハイトーンで上手いし、しかもカワイイ歌唱は
将来性十分。私自身はCDを買って聴こうとは思わないですが、
ティーンエイジャーからは爆発的支持を得てもおかしくないですね。
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里見浩太朗の「母を慕いて」に、胸が重くなって終了
最後に里見浩太朗が新曲「母を慕いて」(ははをおもいて)を歌って終了。
「人生の終わりが少しは見えた」息子が、すでに天国にいる母に語りかける曲。
私はまだまだ人生の終わりは見えてきてない(たかが知れてる、ということは見えたけれども)
年齢ですが、この歌詞は重い。
母が元気な時は、ほったらかしで親孝行など1ミリも考えず、
認知症になってからは、本人の気持ちも考えず怒ったり、
やさしくしてあげることができなくて、
もう会話もまともにできなくなってから後悔している
私のような人間には、あまりにも重すぎる曲でした。
「母と落ち合う雲の上なら」という歌詞があるんですが、
将来、雲の上で会ったら、私の母はちゃんと喋ることができるのか、
それとも認知症のままなのか・・・
そんなことを考えました。
来週は東京ソング特集だそうです。
私の応援している、工藤あやのが出演予定!
次回の記事はそれだけで終わりそうです。