マニアックなパチンコ台を輩出し続けるパチンコメーカー、マルホン工業。
その名を聞いて私がまっさきに思い出すのは、
学生の頃に連チャンが止まらなくて打ち止めにされる体験をした「キャスター」
(この台には連チャン打法がありまして、私はそれを知らずにふつうに打っていただけだったのですが、店側は警戒したのか「お兄ちゃん、もう打ち止めだよ」と。20連くらいだったかな)、
強烈なモーニングで私をぱちんこ依存症の闇に陥れた「びっくりマン」ですかね。
「ファインプレー」は永遠の名機だし、演歌歌手系のデジパチも悪くなかったし、
最近では「CR天龍インフィニティ」という神台もつくりだしている。
2015年には倒産→民事再生、という憂き目にもあいましたが、
引き続きがんばっていただきたいものです。
新台「P沖7BLACK」
そのマルホン工業初の設定付きパチンコ、
「P沖7BLACK」が私のなじみのホールに1台だけ導入されました。
設定付き、という時点でもう「打つ機会はないだろうな」と思ったのですが、
PVなどをみるかぎり面白そうな感じで、
それなりに回る台があればちょこっと打ってみたいなあ・・・と。
なんだよこの「沖ドキ!」丸パクリの曲は!マルホンらしくなくない?もっと硬派かつミステリアスにしてほしいなあ。
それはともかく、何度か書いているように私は7セグ搭載機が大好き。
というか、ド派手なギミックなどがないこういうマシンでは
メーカーの思想や実力がよくわかることになり、
その意味で興味深いので注目するのです。
→パチンコメーカーは7セグだけのデジパチを全身全霊でつくってみてほしい
→新時代のパチンコはシンプルさを追求せよ!~「Pロードファラオ~神の一撃~」を打ってきました~
→ノーマルリーチだけという潔さがイイじゃないか。パチンコ「CR J-RUSH 4」を打ってきました
で、導入から数日後のある日、最初のガッチガチの釘が少し緩められたと感じたところで
ちょっと打ってみたのです。
ちなみに前作は打ってないので予備知識ゼロ。
すると・・・
面白いとか面白くないとかいう以前の問題でギブアップ
打ってみますと1000円当たりの回転力は25~26回程度といったところ。
設定1なら30回以上は回らないとたぶんダメなので、
1回大当たりを体験したらヤメだな・・・
と思いつつ打っていたのですが、
大当りを引くどころか、そのゲーム性を理解する前にギブアップしてしまいました。
眩しい。
通常時は盤面が真っ暗なのに、
セグや保留が眩しい。
さらに台枠も常にすごい光量で点灯しているので
目に与えるダメージが凄まじい。
「天龍インフィニティ」もやたらと眩しかったのに(「龍の爪」の部分)光量が調整できなかったのと同様に、
マルホン工業はこの台でも光量調整をつけてない。
ひょっとすると店側だけがいじれる光量調整機能があるのかも、と思って
念のため店員さんに訊いてみたのです。
「いちおう訊くんだけど・・この台って光量調整はないの?」
「ないんです。音量は調整できます」(即答したことから、何度も同じことを訊かれてるんだろうな、と推察できます。私が神経質だから、というわけではないのでしょう)
「ひょっとして台を開ければ調整できるスイッチがあったりしないの?」
「・・・・たぶんないと思うですけど・・いちおう確認してきます」
「ない!」と答えておいてもし万が一あったらまずいと思ったのでしょう。
めんどうくさい客にもテキトーに返答して終わらせなかった対応には感謝しますが、
この程度のこともきちんとやらないパチ屋はけっこう多い。
で、「上司に訊いたり取扱説明書で確認をしたりしましたが、やっぱりないようです」
という返答。
店員さんにお礼を述べ、打つことを断念。
マルホンはバカだなあ。
私のように「眩しいから打ちたくない」という人間も少なからずいるのだから、
光量調整をつけるか、つけなくてももっと暗く(台枠が点灯してるのなんかどう考えても不要だろ)
しておけば少しは稼働があがって台がもっと売れるだろうに。
光量調整をつけることにどれだけのコストがかかるか知らないが、いまどきどこのメーカーもやってるでしょ。なぜやらないのか。
豊丸産業でさえ最近はつけている。「餃子の王将3」は面白くても眩しいから打つのがためらわれたけれども、
「すしざんまい」にはちゃんと光量調整がつけられていた。私なんかはそのおかげで収支度外視で打っちゃう
(「すしざんまい」めちゃめちゃ面白い。いつか実戦記事を書きたい!)。
くだらないマンガのタイアップとかをやらずにオリジナルで勝負し
「この面白さがわかる人だけ打ってください」と言わんばかりのマルホン工業の姿勢は好きだけれども、
「眩しくてもガマンしてくれる人だけが打ってください」というのは
ただの傲慢、怠慢なんじゃないの・・と思うのですよ。
そんなところで打ち手を選んではダメでしょう。
ホールはこんな台を買ってはいけないのでは
ちなみに先ほどのような店員さんとのやりとりを「天龍インフィニティ」でもやったことがあります。
天龍も龍の爪の部分が常に眩しいので、1日プレイすると目が焼けるように痛くなる。
あるホールで店員さんに「カードとかで龍の爪役物を覆って打っちゃダメ?」と訊いたらそれはやっぱり却下された(不正をしていても見えなくなる)。
思うんですけど、ホールの人は台を買うときに試打とかしないんですかね。
打ってみれば「無駄に眩しい」ということはわかりそうなものだけど。
「ちょっとこの台眩しくない?客に『なんで光量調整ないんだよ』って言われたらめんどくさいんだけど?」
とかいう話にはならないのでしょうか。
仮に試打をしたとしてもそういう部分には注目しない、ということなのかな。
それとも、何十万円もする台を買うのにもかかわらず、営業マンの説明だけで買っちゃうのかな。
実際どうなのか知りませんが、そうだとすれば一般の感覚からはとうてい理解できませんね。
結局はメーカーもホールも客の目線で考えてないから
こんな殺人的に眩しい台がふつうに出回っちゃうことになるんじゃないのか。
ホールが「いまどき光量調整もできない台なんぞいらねえよ」
って言わないからいけないんじゃないでしょうか。
そう考えれば、「この台眩しいよ」ってクレームをつけられたときに
ホールが「調整はついてません」の一言で済ますのはおかしい、とも言えますね。
メーカーのせいにして終わりにするのは間違っている。
ぱちんこ業界は出玉規制で危機だ危機だと言われているけれども結局のところは、
何に関してもちっとも客の目線でものを考えないからだ、というだけなのでは・・。
いずれにしろ、せっかく面白そうな台なのに
おそらくもう2度と打たないだろう・・ということになって残念。
豊丸産業を見習って、次作は光量調整を搭載したマシンを出してくれることに期待します。
関連記事→パチンコ・パチスロ:遊技台の音量と光量の調整機能について思うこといろいろ
→パチンコ・パチスロ用のメガネをつくりました(←の記事で紹介したメガネをいまも使用していますが、長年使っているとそれにも慣れてきちゃうようで、だんだんその効果を実感できなくなってくる気が。もちろんブルーライトはブロックされているんだけれど、光量maxのパチンコ台には歯が立たない)