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「ぱちんこ冬のソナタREMEMBER」を打っていろいろ考えた

先月、KYORAKUの

「ぱちんこ冬のソナタ REMEMBER」を何度か打ったんです。

私は基本的にKYORAKUの台は嫌い。

下品なまでにひたすらウルサく、そして眩しく、打ってもただ疲れるだけの台ばっかりだから。

今回はそこそこ回る台があったから打ったわけで、そうでなければまず打たない、ていうくらいのもの。

しかしこの「冬ソナREMEMBER」、打ってみたら実はそんなに悪くなかったところもありました。

わかりやすい確変ループタイプ

「ぱちんこ冬のソナタ REMEMBER」

KYORAKUの冬ソナシリーズの最新作。

大当り確率は1/315.1、確変割合は62%、確変時は次回までの電サポつき、

通常当たり後は100回の時短・・・

いわゆる突確を搭載しているものの、それ以外の当たりはすべて16R(1400個くらい)で、

スペック的には優秀なほうですね。

 

個人的にはこのような王道の確変ループタイプは大好き。

わけわかんないラウンド振り分けなどがないのも好感。

 

(突然確変以外は)ラウンド振り分けがないので、

せっかく当たったのにガッカリすることがない。

それに、→デジパチは確変ループタイプがいちばん。

にも書いたことと重複しますが、

確変ならば次が当たることが確定していて安心、

通常当たりでもまあ引き戻しに期待してがんばってみようという気になれる。

そして、確変中は確変図柄でリーチなら「当たれ~!」通常図柄なら「スカれ~!」と祈るだけで、

ST機みたいに残りゲーム数を気にしながら「当たれ!引け!」とジリジリすることがないので、

ストレスを感じずにプレイできるのです。

↑ここで当たってください!と祈る・・確変中なんてそれだけでイイのに。

 

その意味で言えば、先月大負けした「黄門ちゃま 神盛ジャッジメント」などは最悪です。

初当たりを引いたところでそれだけではまったく喜べない。

それが確変だったところでそれだけではまだ安心できない。

確変中に当たったところで70%に漏れれば3Rや1Rの激ショボ出玉。

16Rを引けたところでやっと一安心。安心できる瞬間はそこだけ。そこに到達するまでは、

ひたすらイライラとガッカリを続けることになります。

 

というわけで、「冬ソナREMEMBER」は

私好みのスペックとシステムの台なんですけど、

この台で最も「これはいいじゃないか!」と思ったのは、

演出の面。

2つの演出モードを搭載

この台は2つの演出モードを任意に選べるようになっています。

「多彩な演出が満載」の「エンジョイモード」と、

「初代冬ソナを再現!」の「シンプルモード」。

 

「エンジョイモード」は保留変化や連続演出などの先読みが満載の今時のデジパチ演出。

「シンプルモード」は先読み系の演出が発生しなくなります。

初代冬ソナは何回か打ったことがあるっていうくらいで

全然覚えてなかったのですが、

「シンプルモード」は・・・これはイイですね。

これを打っていると、いまのパチンコをつまらなくしているのは

「先読み演出」なんじゃないかという気がしてきます。

 

「黄門ちゃま 神盛ジャッジメント」もそうだし、

人気の「戦姫絶唱シンフォギア」もそうですが、

アツくもないのに先読み演出が×3までいちいち継続したりとか、

とにかくウザいんですよね。いちいち煽られてガッカリ、を繰りかえすゲーム性だから

疲れるし、イライラするし、ハズレれば怒りすら覚えてしまう。

せいぜい海物語のチャンス目くらいの出現率と信頼度にしておけばいいものを、

間をもたせるため、飽きさせないために先読みを入れてくるからウザいだけに感じてしまう。

 

そもそも液晶演出が子供だましで底が浅いから、

間をもたせるため、飽きさせないための先読み、煽りが必要になっちゃうんじゃないのか。

 

「冬ソナREMEMBER」の「シンプルモード」は、

通常時も確変中もほとんどステップアップ予告や会話演出くらいしか発生せず、

基本的に延々と図柄変動→停止が続きます。

これを「飽きる」「退屈」という人も多いでしょうが、

いちど800回くらいのハマリを喰らったんですけどね、

シンフォギアや黄門ちゃまでハマったときに感じるような

苦痛、疲労、イライラは感じなかったのです。

 

そして、当たるときには「こんなんで当たっちゃうの?」っていうあっさりしたリーチは、

展開次第でアツさの差は多少はあるにせよ、

「当たれ~!」と素直に期待することができます。

これがデジパチのあるべき姿なんじゃないでしょうか。

「黄門ちゃま」「シンフォギア」のリーチなんて、

先読みや予告の時点で「絶対に当たらない」ってわかっちゃうことがほとんどですよね。

そういうリーチを延々と見せられるのがつまらないのに。

大人気だったころのぱちんこへ回帰したらどうなのか

ゴミみたいな煽り演出を見せ続けられてひたすら疲れる台を打っていると、

ぱちんこという産業が斜陽になっているのは

出玉性能が規制で落ちたからということよりも、

結局はつまらない台しかないからなんだろ、という気がしてくるのですよ。

 

規制の強化なんてまったく知らないような、

余暇としてぱちんこをする人たちが来店してくれるからこそ

ぱちんこ業界は成り立っているはずです。

しかし、余暇が多様化し、時間つぶしをするためには

ぱちんこよりももっと面白いもの、手軽なもの、おカネがかからないものが

たくさん出てきてしまった。

その流れに対抗できるだけの面白い台がない、というだけでしょう。

 

ぱちんこ産業のピークは一説には1995年ころと言われていますが、

そのころのパチンコのような、

誰にでもわかりやすい、気楽に打てるパチンコを

再現する台をもっと出してみたらどうなのか。

規制を潜り抜けて爆裂出玉を実現しようとしてわけのわかんない台をつくるから、

出ないときは徹底的に出ない、出るときはバカみたいに出る、というイビツで極端な出玉推移の台ばかりになり、

気軽に遊びたいライトユーザーが離れるんじゃないのか。

 

もう爆裂出玉で客を惹きつけることはムリなのだから、

気軽に気楽に遊べる、わかりやすい台をつくることに

注力したほうがいいんじゃないの・・・

 

といったことを、「冬のソナタ REMEMBER」の「シンプルモード」を

打ちながら考えました。

そういえば「冬のソナタ」というドラマ自体も、

まるで昭和の少女漫画みたいな古臭いベタベタのストーリー展開で、

わかりやすいことこの上ないドラマでしたよね。

「古臭い」「わかりやすい」しかしそれが面白い・・・

パチンコも同じなんじゃないでしょうか。

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