先日、ユニバーサルのパチンコ「バジリスク 桜花忍法帖 早咲き桜99Ver.」を初めて打ちました。
知らなかったんですけど「桜花忍法帖」っていう「甲賀忍法帖」の続編?スピンオフ?みたいなアニメがあったんですね。キャラが似てるのに名前が違ってて「?なんだこれ?パチもん?」とか思いながら打ちました。なんか新鮮味ゼロだな。
まあそのへんはどうでもいいしパチンコとしてもやっぱりウルサイだけのつまらない台だったんですけど、このクソみたいな筐体、なんとかならないのか。
座るとデータカウンターの表示は一切見えないし(立ってても横からのぞき込まないと見えない)、さらに最悪だったのは呼び出しボタン。玉が出なくなったから左下の呼び出しボタンを押して待ってたら、どうやらホール側の手で機能しないようにされていたようで、それに気づいてからデータカウンターの呼び出しに手を伸ばそうとするも、立ち上がらないと押すことができない。クソホールがクソ台を(しかもクソ釘で)使いやがって・・とムカつきつつ店員さんが来るのを待ったものの、それがなかなか来ないというサイテー展開。
私はホールに寄生して生きてるゴミだからそれでも我慢しなくてはなりませんが、一般のお客だったら「ほんとパチ屋って不親切だな~」と思われるだけなんじゃないか。
データが見づらい台は打つ気をなくす
こういった、プレイヤーの利便性を徹底的に無視した、データカウンターが見えなかったり呼び出しするのが面倒くさかったりな筐体の台、ほんと多くなりましたね。
デカい飾りがついた筐体ってのは今に始まったことではありませんが、ここ数年はそれがあまりにヒドイ。ニューギンの「真・花の慶次3」なんてどう頑張ってもデータカウンターを見ることができない。「怪獣王ゴジラ2」「シンフォギア2」なんかもヒドイ。悪意しか感じない。
↑PVはなかなかカッコよくても、慶次になんの思い入れもなくビカビカまぶしいニューギン台が大嫌いな私はまったく打つ気がそそられない。そしてクソ筐体を目にした瞬間、永遠に打つことはないだろうと確信。じっさいまだ一度も打ってない。
慶次やゴジラは遊タイムがないからデータ見る必要ないといえばそうなんですが、藤商事の「フェアリーテイル2」なんかは遊タイム付きなのにあれですからねえ。
フェアリーテイル2なんかはその出っ張ったところで演出が展開されたりするから、メーカーに言わせれば「プレイを盛り上げるために必要なんだ」ってなるのかな。しかし西陣の「春夏秋冬」とか「モモキュンソードMC」などの筐体は、ただ機種名が書いてあるパネルがあるだけで、そのせいでデータが見えなくなっている。
なぜこんなクソ筐体の台がたくさん設置されているのか。客の大部分は間違いなく「こんなもんいらねえ」「アホか」と思っていて、おそらくメーカーもホールもそれを承知しているはずなのに。
まず「データが見えない」という問題について。件の「慶次3」については、メーカーの人は「データは台の液晶で見られるようになっているのでそっちを見てください」、という認識をもっているらしい、というのをどこかのネット記事で見た覚えがあります。打ったことないから知らないんだけどそうなの?
しかしそれがどうした。前述のように勝つためにパチンコ打ってる人なら遊タイム非搭載機のデータなんかほぼ見る必要はないんですが、フツーに遊びで打つプレイヤーならばデータカウンターの回転数やスランプなどをみて、それがたとえオカルトであろうとも自分なりの考え方に基づいて打つ台を決めるわけですよ。そしてそれは傍目から見てパッとわかるようになっていたほうがいいはず。わざわざ座って液晶を操作して・・なんてことをいちいちやるのは面倒くさいですよね。台の前に立ってボタンを数回ポチポチするだけで自分が打つべき(打ちたい気持ちにさせられる)台なのかどうかをパッと判断したいはず。
それを見せたくないってのはいったいどういう了見なのか。平成初期くらいのデータ表示器の普及が始まったころには「そんなもん見せたら客が打ってくれなくなる」という拒否反応を示したホール経営者が大半だったらしいですが、いまはもう令和ですよ。データが見られなきゃ怖くて打てない、打ちたくないって人が大半のはず。
きくところでは、ド派手筐体のほうが目立つから稼働につながる(とホールの人は思ってるらしい?)、ムダなものつけて台の販売価格の高さを正当化し売上を増やす・・・といった目的でデカい装飾や役物をつける傾向にあるらしく、「データを見せたくない」という動機ではないという話。いやいやいやほんと?慶次3なんてどう考えても「なにがなんでもデータなんか見せてやるものか」という執念しか感じない。データは台でみるもの、データ表示器はいらない、というふうにもっていきたいんだろうか、データ表示器のメーカーになにか恨みでもあるんだろうか、と勘繰ってしまう。
客に不便を強いているのを知っててなぜ放置するのか
それから呼び出しボタンの問題。私の地域のホールをみるかぎり、ほとんどのホールがこの手の台の筐体に装備されている呼び出しボタンを使えなくしている。おそらく間違えて押しちゃう人が多いから(私も「モモキュンソードMC」で最初のころ何度も間違えて押した。玉抜きと勘違いしちゃう)、いちいち間違えて呼ばれたらたまんない→使えないようにする→客は不便を強いられる・・ということなんでしょう。
しかし、ドル箱を取り換えてもらうために店員さんを呼んでた時代じゃないんだから、今となっては呼び出しを押すってのはたいがいなにか不都合が起こったときなわけでしょ。そのときにわざわざ立ち上がって呼び出しを押さなきゃならないとか、客をムカつかせるためにやってるとしか思えませんね。
1時間も遊べば料金が1万円や2万円を超えるのが当たり前っていう高~い遊技を提供し、「お客様の笑顔のために」とか「ゆったり」とか言ってるくせに、これを放っておく神経が理解できない。どれだけ間違えて呼ばれようとも台のボタンを生かしておかなければウソでしょう。
・・とか文句を言えば、ホール側は「メーカーが悪い」と言うんでしょう。じっさい台の不具合や不便について文句を言うとそういうふうに返してくる店員さんは少なくない。KYORAKUがいまだに使ってるあのクソ仏壇筐体、玉が飛ばなくてV入賞を逃しそうになったことが何度もありますが、それを言ったら「この筐体はしょうがないんです」という言い訳をされた。知らんよそんなこと。設置して使っているのはホールなんだから。その言い訳は(少なくとも遊技客には)してはいけないはず。
仏壇筐体のことはともかく、データカウンタを覆うようなデカい装飾は、前述のように客にとってはただひたすら遊技の快適性を阻害するだけのものになっている。それがあるために台の価格が上って出玉もシブくなるんならそんなもんやめちまえよ、っていう人が大半でしょう。お面が(たま~に)飛び出たりするのを見るだけのために何万円も払いたいですか?
こういう台を撲滅するために客がするべきことは・・・
まあメーカー側にはメーカーの事情や理屈というものがあり、ホールにも当然それはあるんでしょう。しかしその理屈のなかにいるのはメーカーとホールの二者だけで、遊技客の存在というものが完全に無視されているような気がします。
メーカーも営利企業だから高い台をたくさん売りたい。高値でたくさん売れる台ってのは「ド派手筐体・ドデカ液晶の台」「ホールが欲しがる台」ということなんでしょう。そしてホールは客が惹きつけられるような高射幸性のド派手な台を欲しがるんだろうから、現在のような流れは当然ってことなのか。
私は業界人ではないからそのへんの事情は知りませんが、いずれにしてもエンドユーザーのことはいっさい顧みられてない、という気しかしませんね。少しでもエンドユーザーのことを考えているのならあんな筐体の台が次から次へと出てくるはずがない。ネットなんかでは悪評がいっぱいあふれてますものね。それを承知してないはずがないから、やはりこれはエンドユーザー無視で、業界内の都合だけで行われていることなんだろうと判断できます。
そうであるなら我々客側は怒らなくてはならないと思うんですよね。いちばんいいのは「そんな台は打たない」ようにすること。じっさい「設定付パチンコ」も不評だったがためにほぼ消滅(これもホール側の都合でそうなっただけかな?)したわけで、我々が打たなければ、支持しなければ「デカい装飾の台は不評だからやめよう」という流れも起こるかもしれません。
まあ「打たない」っていうのが難しい場合(私もたとえニューギンの超クソ台であっても勝つために我慢することはある)は、ホールでもネットでもいいから、もっと「データカウンターが見えないようなクソ台は受け入れられない」「呼び出しボタン押せないとかふざけてるの?」という意思を表明するだけでもいいんじゃないでしょうか。私は親しい店員さんにはふつうに文句言います。嫌いな店員さんに言うとほぼ間違いなくムカつくだけになるし、あまり目立つのはマイナスにしかならないからあくまでも親しい人にだけ。すると優秀な店員さんだとちゃんと店長にそれを伝えてくれて「店長にその話したんですけど・・・」などと言ってきてくれる場合もあって、店長の耳にその不評がしょっちゅう届くようになれば店長だってメーカーに「いやいやいや、もうこういうのやめてよ」って言うだろ・・・っていうふうにはならないのかな。ぱちんこ業界は一般的な商習慣の常識が通用しない世界らしいですからそう簡単にはいかないとしても、とりあえず客側は業界の事情なんかカンケーないんだから、言いたいことはどんどん言うべきじゃないでしょうか。
ほんとうは影響力のあるぱちんこライターとかの人たちが「アホな台つくるな」って言ってくれるのがいちばんいい気がしますけど、そのあたりの人たちは「この筐体スゴイ!」「カッコいい!」って言って盛り上げるのが仕事で、そういう文句は言いたくても言えない立場でしょうからね、するとやっぱり一般のファンが意見を表明しなくてはならないのでは。
装飾があろうがなかろうがとにかく出ればいい、という方も多いと思いますが、だったらなおさら文句を言わなくてはならない。遊技にまったく関与しないクソみたいな装飾のために高い遊技料金を支払わされるわけです。デカい装飾や液晶がなくて台がもっと安ければ設定や釘が何段階も改善されるかもしれないと思えば、慶次3みたいな台がいっぱい並んでいることに嫌悪感をおぼえるはず。
とは言ってもメーカーもホールも営利企業ですから、いくら言ったところで目先の儲けにつながらないことはやらないでしょう。でも、面白い台を快適な空間で楽しみたいなら、客に不便を強いるような台は断固として拒否したいものです。