前の記事→旅打ちでレア台を愛でる!「不二子~100億ドルの女神~」編!
にて、旅打ちで「B-MAX」と「不二子~100億ドルの女神」を打った話を
書きました。その続きです。ほかにも打ちたい台はたくさんあって目移りしていたのですが、
このホールでしか打てない超激レア台
(今回の実戦ホールは神奈川県秦野市の「ニューオオネ」さん。レア台の聖地。めったに行けませんけど近くに行ったときは寄らせてもらい、楽しませてもらっています!)、
ソフィアの「ひまわりパラダイスH1」を打つことに!もちろん打ったことないです!
実戦記事を書いたところで誰得・・・という気もしますけど、思いのほかおもしろかったので・・!
2013年に登場した告知タイプのノーマル機
ソフィアといえば西陣ブランドのパチンコの製造・開発や、
補給システムなどのパチンコ周辺機器をつくっているメーカーですね。
そのソフィアから2013年に登場した告知タイプのノーマル機。→メーカー公式機種ページ
今回打ったのはBIGの獲得枚数が約200枚、REGが約48枚の「H1」。
BIG336枚、REG112枚の「A3」も存在したらしいですが、P-WORLDによれば現在設置店はなし。
獲得枚数が少ない代わりに、ボーナス確率は設定1でも合算で約1/100。設定6は約1/87。
「遊べるスペック」といえるでしょう。
まあ、今回は体験できればいいので、勝ち負けは一切考えず、
3万円までだな・・・と思いつつペシペシ(超絶レア台なので意識して静かに丁寧に)
打ち始めました。
巨大ひまわりランプの存在意義が微妙
筐体をみると目を引くのはやはり上部の巨大ひまわりランプ。
ああ、これが告知ランプになっていて、当たったらビカビカ点滅したりすんのかな?
と思ったら全然違いました。
このひまわりランプはチャンス小役の「ひまわり」(チェリーに相当)やスイカが
揃ったときに青く変化します。以後ひまわりが連続して成立すると黄色→緑→赤→虹へと
変化することがあり、その色によってボーナス重複期待度を示唆します。
ボーナスが成立していれば(私にはそう感じられなかったけれど)いちおうひまわり確率が
アップするらしい(帽子・スイカと同一フラグで制御で変化させるようです)ので、
ひまわりが連続すればするほどアツい・・・ということみたい。
今回は黄色までしか見られなかったけど。
小役成立ゲームは告知が先延ばしになるので、このじらされている間がこの台の醍醐味になりますね。
↑ひまわり成立で大ひまわりランプが青く変化!
個人的な意見を言うなら、
ボーナス成立後のひまわり確率のアップ幅が少なすぎて
大ひまわりランプの色変化が全然楽しめなかったので、
どうせならオリンピアの「アクアビーナス」みたいに
ボーナス成立後はリプ確率を大幅にアップさせて告知を焦らすとか、
もしくはアツいときは最初のひまわりから
いきなり赤くなる振り分けがあるとかにすればよかったのに。
もしくは大ひまわりランプを告知ランプとして使って、衝撃告知マシンにするのが素直でよかったんじゃないか。
地味すぎる告知ランプ
で、確定告知はどうやってなされるかというと、
リール窓の上にあるちっちゃい「WIN」ランプ。
告知に使われると思っていた大ひまわりランプは消灯しちゃうという肩透かし。
点灯タイミングは実に多彩。小役重複の場合はほぼ次ゲームでの告知になるようで、
レバーオンや第3停止の指を離した時、指を離した2秒後くらいに光ったりします。
「バン!」という告知音も搭載し、鳴るときと鳴らないときがあります。
しかし・・・地味な告知ランプだなあ。もうすこしなんとかならなかったのか・・・
でもこういうの好き。
アルゼの90年代の台を彷彿とさせるwinランプですね。「チェリー12X」とか。
ちなみに通常時、ボーナス中ともにフリー打ちで取りこぼしなし。らくらく消化できます。
では、なにがおもしろかったのか
ひまわりランプ演出はイマイチ、告知は超地味、
フリー打ちokで出目演出的にはとくに目を見張るものはなし・・・
でも、けっこうおもしろかったんですよね。
いったいなにがよかったのか・・・
それはやっぱり、
チャンス役成立→win光ってください!とレバーオン、とか、
レバーオン光らず→第3停止まで出目を注視→第3ネジネジしながら「光れ~!」とか、
ただそれだけのことが、プリミティヴな楽しさをもっている、ということなんでしょうね。
そのプリミティヴな楽しさを軽視し、
子どもだましのド派手演出をつくることばかりを一生懸命やっている
大手メーカーが、パチスロをつまらなくしたんではないか。
winランプがつくだけなんて、そっちのほうが子どもだましだろ・・・
という向きもあるかもしれませんが、それは違うと思うんですよね。
「winランプがつくだけ」というのは、「子どもでもわかる」演出かもしれないけれども、
大人でも飽きない、ドキドキする普遍的なエキサイティングさをもっているという意味で、
子どもだまし、ではない。
液晶のマンガやド派手役物がガシャガシャして、「ボーナス確定!」とかいうのは、
「子どもでもわかる」というのはもちろんなんですが、
いい年こいた大人が飽きずに毎回ドキドキできるかというと決してそんなことはなく
(パチスロのマンガ液晶演出を最後までキャンセルせずにみている人がどれだけいるか?)
どうせ1日で飽きてしまうし、「もういいよ、どうせハズレるんならいちいち見せるなよ、ウザいよ」
と思っている人がほとんど。
大人には通用しないけれども子どもなら喜んで見るようなマンガ演出で
盛り上げようとしているという意味で、
そういうのが「子どもだまし」というのではないか。
ともかく、この「ひまわりパラダイス」は、
完成度という意味ではもちろんジャグやハナに遠く及ばないけれども、
告知ノーマル機のプリミティヴな楽しさを味わわせてくれるという点で
なかなかいい台だと思った次第です。
軽いボーナス確率でいいほうに偏って勝利!ボーナス中の名曲に感動!
以下、少ないけど実戦データ。終わってから持ち玉移動したので回収枚数はだいたいの数字です。
訂正:3回目のボーナスまでに2000円追加投資しています
ボーナスは軽いので、当たるけれどジリジリ負債が増える・・・というつらい展開が
多くなると思うんですが、いいほうに偏ればボーナス連打でモリモリコインが増えますね。
今回はそういったラッキーな展開になりました。
ああ、思い出しました!この台をおもしろいと思った理由をもうひとつ。
BIGが即連したときに、ボーナス中のBGMが歌に変化します。
これがいかにも昭和歌謡、70年代のアイドルの曲っぽい、さわやかで感動的な曲。
ああ、この曲どっかできいたことある・・誰の曲だっけ・・
と考えていると、下パネルに曲のクレジットがあるのを発見。
伊藤咲子の「ひまわり娘」でした。
これはオリジナル音源でしょうか。本人歌唱なのは間違いなさそうでしたが。
パチスロの大当たり中という、気持ちがハイになる瞬間に聴いたということを差し引いても
この曲には震えるほどの感動をおぼえました。
「ひまわり」というモチーフで、福山雅治でも遊助でもなく
伊藤咲子をつかうところにセンスを感じますね。ただ使用料が安かっただけかな。
伊藤咲子16歳。16歳とはとても信じられない、おそろしいまでに素晴らしい歌唱です。
こういうのをきくと、現在のアイドル系の歌はことごとくゴミ同然に思えてきます。
で、持ちコインでこの台の前身機ともいえる「チェリーパラダイス」に移動。
ゲーム性はほとんど同じっぽい。
こちらの告知ランプは「win!」というビックリマークつき。だからどうした。
さらに、さきほど名前を出した「アクアビーナス」を擦り、今回の旅打ちは終了。
↑下パネルの美女がカワいい。REG中のサウンドもカッコいいし、掛け値なしにおもしろかった台。
パチスロってひたすら劣化してるなあ・・と痛感
「ひまわりパラダイス」みたいなレトロな雰囲気の台を打っていると、
液晶や役物がなくってもおもしろい台はつくれるし、
液晶や役物が進化するにつれてパチスロそのものは逆に劣化している・・・
とあらためて感じます。
最近の台、たとえばゴルゴ13とかリング終焉とか何度か打ちましたが、
もう吐きそうなくらいつまんなくって、
比較して考えると「ひまわりパラダイス」のほうが100倍はおもしろかった。
もう一撃何千枚というART機はつくれないんだから、
メーカーはもういちど全身全霊で、おもしろいノーマル機をつくることに
注力したらどうか。ていうかそうしてほしい、と心から思います。
旅打ち記事はまたいつか書くつもりです!