現行のパチスロ台のなかで、私が1日粘っても苦痛を感じない数少ない台のひとつである「ジャグラー」シリーズ。
ぱちんこ店というものが存続するかぎり、永久に支持され続けるであろう名シリーズ。よくよく考えればバジリスクだの番長だのマジカルハロウィンだののシリーズももう10年以上存続していますが、どれもこれも徹底的にマンネリと劣化を続けていますよね。ほとんど例外がない。マジハロ7のゴミっぷりはほんと凄かった。
しかしジャグラー(と、ハナハナも)は、もう普遍的な面白さを完成させてしまっているので、そこを変えさえしなければ「劣化」はありえない。
なので、パチンコの海物語もそうだけど、ジャグラーに注力しないホールはクソだ、と思っていますし、普遍的な人気のあるジャグラーで結果を出すことはパチスロで稼ごうという人間にとって重要なことです。ジャグラーで稼げれば将来を心配する必要がグッと減ります。
とはいうものの、ジャグラーで稼ぐなんてのはそうそう簡単なことではない・・というのはこれまでにもさんざん書いているとおり。遊びで打つんならジャグラーは初心者にもやさしいわかりやすい台ですが、カネのために打つのなら上級者向けの難易度激高の台であることを理解するべきです。
そのうえで、勝つためにジャグラーを打つ場合、どのように考えて台を選べばいいのか。参考にするのは当然、データカウンタに上がっているボーナスの回数となります。どんなデータになっている台なら打つべきなのか。
以前の記事→ジャグラーで勝ちに近づくための台選び:その①~「テキトーな台選びをやめよう」~
→ジャグラーで勝ちに近づくための台選び:その②~「あさイチ台を打つのは危険なことと認識しよう」~
の続きです。
目指すのは高設定台。しかしそれがわかれば苦労しない
何度も言うように、ジャグラーで勝ちに近づく方法は「高設定台を打つ」ということしかありません。
パチスロには段階的に「設定」という出玉性能の調整機能があり、ホールはそれで利益をコントロールする。
ジャグラーシリーズは6段階の設定を搭載しており、ここでいう「高設定」とは設定4または5または6のことですね。
↑マイジャグラーシリーズは設定別にこんなかんじのボーナス確率になっています。勝つために打つのなら、「高設定」といっても4や5ではなくぜひとも設定6をつかみたい。
マイジャグはじめジャグラーシリーズの多くはBIGよりもREG確率に大きな設定差がつけられています。それによってボーナスの合算確率も高設定のほうが高くなり、出玉率も高くなる。
だから、高設定台を打ちたいのなら、REGがいっぱい引けてて合算確率も良くて出玉が良い台・・を狙っていくべき、ということになります。なんといってもジャグラーの設定間格差はほとんどボーナス(とりわけREG)確率にしかないのだから、まずはデータカウンタをみて、「できるだけボーナスをいっぱい引けてる台」を選びましょう。ただ、「いっぱい引けてる」だけではダメ(5000Gでボーナス40回なのと、8000Gでボーナス40回なのでは意味が全然違いますよね)なので、できればボーナス回数ではなく「出現確率」に注目し、それがより高い台を打つようにしましょう。
しかし、ここで注意しなければならないのは、REG出現率にしろボーナス合算出現率にしろ実際の出玉にしろ、わずか数千ゲームというスパンでは、プログラムされたとおりの本来の確率と同じにはならない、ということです。
そこに対する理解が間違っていると「設定判別で6でした」などということを軽々しく言うようになり、思い込みだけで無謀な勝負をして結局負け続けることになります。
設定「判別」はムリ
たとえば目の前に、2000G回っていてBIGが8、REGが8の台があったとしますね。
BIGもREGも出現率は1/250。すると数字的には設定5を上回っている。
たった2000Gでは試行回数が少なすぎるので、これだけでは高設定かどうかなどわかるわけがないのですが、こういうのをみて「設定4か5、ひょっとして6かも」とか、「この店は設定使ってる」とか断じちゃう人はけっこう多い。
ていうか、ほんとうは2000Gどころか10,000ゲーム回しても本来の出現率には落ち着かないことが多いので、ボーナス出現率で設定を断定することは不可能です。高設定と低設定のメリハリが比較的ハッキリしていた4号機時代でさえ、ノーマルタイプ機で5000枚出たのに設定3だったなんてことはふつうにあったし。その逆もいくらでもありました。
もちろんなんとなく「高い?」「低い?」と感じられることはありますが、それはけっこうな割合で「ただ自分でそう思い込んでいるだけ」と知るべきです。後述するように「設定看破は不可能」だと理解することが、勝つ可能性を高めるために重要なことです。
勝つためには高設定を打つこと、しかしジャグラーは(高設定確定演出などはないし、小役確率の差も小さいので)設定を看破するのは不可能・・・という前提にたてば、勝ちたいのなら選択肢は
・勝てないんだからそもそも打たない。ほかのもっと高設定がわかりやすい台を打つ
・高設定である可能性ができるだけ高い台を選んで打つ
のふたつしかありません。
だから私はいくら好きでも台選びの優先順位としてはジャグラーはケツのほうなのですが、ほかに打つ台がなければジャグラーコーナーで打つ台をさがすことになり、もとめるのは「高設定である可能性ができるだけ高い台」となりますね。
これはジャグラーでなくても同じことで、設定を看破することはムリなんだから「可能性」を追うしかないのです。しかしそこで、1日単位で設定を見抜けると思っていると、じつは「可能性」はそんなに高くないのに高いと思い込み、「なんちゃって高設定」に騙されることが多くなります。だから「設定看破はムリ」と思っていなくてはならないのです。
低設定でも出ることはあるし、高設定でも出ないこともある。だから・・・
というのは、数千ゲームというスパンでは、純然たるノーマルタイプのジャグラーといえども、低設定でも爆発することはあるから。その逆も然りです。
ジャグラーでも何でもいいけど、低設定台を丸一日回し、それを1000日なり10000日なり繰りかえす、というシミュレーションをしたとすると、1日ごとに記録した差枚数の分布は(だいたい)以下のようなグラフを描くことになります。
↑フリーハンドで書きましたし、数字はテキトーなので気にしないでください。大事なのはそこではないです。
グラフの上下は台数、左右は差枚数(右が多い)です。すると低設定の場合、当たり前ですがグラフの山が一番高くなるところは差枚数がマイナスの域です。負けることのほうが勝つことよりも多い。
でも、たまにはプラス1000枚くらいはある。3000枚となるとめったにない、ということに。
対して、高設定の場合はどうなるかというと、
↑こちらも数字はテキトーなのでそこは間違っていてもツッコまないでください。高設定は、低設定の場合よりも山が右(つまり勝ち)のほうに移動し、勝つことのほうが負けることよりも多い。当たり前ですけどね。負けることもけっこうあるけど、プラス1000枚なんてのはザラに起こり、3000枚なんてのもわりと珍しくない・・・ということに。
ジャグラーの高設定はここまで優秀じゃないと思いますけど、低設定と高設定の1日当たりの差枚の分布はこんな感じになるはずです。
これを考えると、たとえばプラス1000枚とか1500枚くらいの出玉なんてのは低設定でもけっこう起こることであるわけで、するとその程度の台をみて「高設定かも?」なんて期待して座ると、「なんちゃって高設定」に騙されることが多くなります。
しかし、プラス3000枚というレベルになると、低設定ではめったにない、高設定ならたまにはある・・・ということになる。それなら、プラス3000枚級の爆発をしていた台を狙えば、かなりの確率で低設定を回避し、ほんものの高設定である可能性が高まる・・と考えられる。
それが5000枚とか6000枚とか、つまりグラフのもっと右のほうになれば、低設定ではさらにありえないことに。5000枚や6000枚なんてのは高設定でもめったにない世界になるので、そのクラスの台ならば「低設定である可能性はかなり低い」と言えます。
ならば、より確実に高設定をつかむためには、このグラフでいえばできるだけ右側に分布する出玉をみせている台を選べばいいわけだ。右に寄れば寄るほど、「低設定ではありえない」ということになり、それはすなわち「高設定である可能性が高まる」ということです。
上のグラフは「差枚数」で書きましたが、横軸は「ボーナス回数」「REG回数」にしても同じことだしそっちのほうがわかりやすいかも。たとえば3000GでREGを15回引いてたら、それはかなり優秀ではあるけれど、低設定でもたまにはありえる話。しかしそれが25回だったら、(グラフ的にはより右に寄るので)さらに低設定の可能性が低くなり、高設定の可能性が高まりますよね。
なので、高設定台をつかむ可能性を高くするためには、「設定6くらいの確率で当たっている」というくらいではちょっと物足りないのです。それくらいは低設定でもたまにはあることなので。マイジャグラーの設定1のREG確率は1/431.2、設定6は1/240.9となっていますが、数千ゲームというスパンでは、1/431.2のフラグを1/240くらいの勢いで引き続けることはけっこうあり得ます。しかしそれが1/150とか1/130とかで引き続けているのであれば、(どこまで行っても可能性は0にはならないけど)低設定の可能性がかなり低くなってきます。
このように、「設定6くらい」のボーナス出現率、出玉の台では、「実は低設定なんだけどたまたまいいほうに偏っただけ」ということがありえるので、狙うべきは「設定6を大幅に上回るくらいボーナスが引けてる台」「設定8くらいあるんじゃね?」という台です。
「設定6でもこんなのありえない」「設定8だろ」くらいの勢いの台であれば、低設定である可能性は天文学的確率になるわけですから、もう目ん玉が飛び出るくらいめちゃめちゃボーナスを引いている台、めちゃめちゃ出てる台「だけ」を狙い続ければ、高設定を打てる確率は確実に高まります。
REG先行台を探そう!
というわけで、ジャグラー(ほかの台でも考え方は同じです)で台を選ぶときには、「設定6を大幅に上回る勢いの台」を狙うことです。それによって、間違って高設定くさい挙動の台をみせていた低設定台を打たされて負ける、というのを回避する。
しかし、そんな台はめったにないし、あったとしてもそんな優秀台をみんなが放っておくはずがない。厳密に「設定8だけを打つ」と思っているとなかなか打てない。
そこで注目するべきは、私は「REG先行台」だと考えています。BIGが5でREGが15とかいう台。
年配ジャグリストには多いですが、REGが多い台は優秀台(である可能性が高まる)であるという認識のない、REGが連発すると舌打ちしちゃうような層の場合、REG先行でBIGが引けず出玉がついていないと、こりゃあダメだと思ってヤメてしまうことがありますね。
さきほど示したマイジャグラーのスペックをみてもわかるように、REG確率の差が最も大きな設定間格差になっていますから、REG先行台は積極的に狙っていくべきです。私がジャグラーを打つときはこのパターンが多いです。REGが引けてるのにBIGが引けないから前任者がヘタレヤメした・・という台。
設定6の確率を大幅に上回る出現率でREGが引けていて、でも出玉がついてなくて捨てられた台。これを探しましょう。
マイジャグでいえば、できるだけ回されたゲーム数が多いほうがいいですが、たとえばREG出現率が1/200を「大幅に」上回っているような台。
もちろん何度も言うように、どれだけすごい回数のボーナスを引いていようとも、「低設定の誤爆」の可能性はゼロにはなりません。だから設定看破は不可能なのです。重要なのは「設定6をさらに大幅に上回るくらいの台なら、低設定の誤爆である可能性は低くなる」ということ。低設定を打たされる可能性を低くし、高設定をつかむ可能性を高くする・・ということです。
REG先行台が捨てられているのをみつけることは実はそんなに難しくない。それがなかったら帰るか、ほかのホールに探しにいきましょう。そこで妥協してたいしたことない台を打つと負けます。
とはいっても、私もそこまで徹底できているわけではなく、現実には「ちょっと不安だけど可能性はある」というレベルの台を打って結局負けてしまうことはあるんですけどね。どこまでもひたすらカネのためにジャグラーを打つのなら、低設定を打たされることを回避するために、
「設定6を大幅に上回る勢いで当たっていて、これはもう設定8くらいあるんじゃね?」
という台を打つようにしよう・・という話です。