前の記事 「ボーダー理論」では勝てない、という病①~何度も言うけれど、長い目で考えよう~
にて、ボーダー理論で勝てるというのは真理であるにも関わらず、
長い目で考えることができないばっかりに、ボーダー理論で勝つということが
信じられなくなる、というケースを書きました。
今回はその続きです。
「ボーダー理論では勝てない病」の原因のふたつめ。
②大当たり抽選について正しく理解していない
これにはいくつかのケースがありますね。
まず、
「パチンコは完全確率抽選ではない」もしくは、
完全確率抽選について理解していない場合。
完全確確率抽選とは、毎回毎回、これまでの経緯や前回の結果に関係なく、
一定の確率で抽選する、ということです。
「サイコロは記憶をもたない」という言葉がありますが、
サイコロは、これまで100回、6の目が出てないからといって、
「そろそろ、次こそ、6が来る」ということはない。
パチンコの場合も、いままで2000回当たってないからといって、
そろそろ当たる、ということはない。
つまり、当たりやすい回転数などは存在しないわけで、
大当たりを狙い撃つことはできない。
しかし、多くのパチンカーはこれを理解できないため、
谷○ひとしのようにボーダー理論を否定し、特定のゲーム数で当たりやすいとか、
デモ出しすれば連荘するとか、ハマってればそろそろ当たるとかいうオカルトに
すがろうとします。
何度も言いますが、大当たり確率1/400のパチンコなら
スタートチャッカーに玉が入るごとに
400面体のサイコロを振っているのと同じです。
この抽選結果については、プレイヤー側はどうすることもできません。
できるのは、
「より安い金額で、多くの抽選をする」だけです。
イカサマを疑う
次は、そもそもメーカー発表の確率はウソであるとか、
ホールが遠隔でコントロールしているとか、
イカサマがあるからいくら回ろうが無駄、という理屈。
「メーカー発表の数値がウソ」というのは、たしかにあり得ないケースではない。
パチスロですが「アナザーゴッドハーデス」の天井到達時のループストック率が50%というのは
ほとんど間違いなくウソだし。しかし、そういうごくまれなケースを除けば、
実践上は発表された数値に落ち着くことがほとんどです。
要は、たとえば1/400の台でたまたま1500とかのクソハマリを何度か食らったりして、
勝手に「こんなことありえない」とか思いこんでるだけなのです。
なによりも、発表されている解析値がウソかどうか、
プレイヤー側は検証できないので、そんなことを気にする意味がないのです。
自分でコントロールできないことを気にしても意味がない、
自分でコントロールできることを最大限に活用する、というのは、
ギャンブルの基本です。
パチンコでは、大当たりや連チャンをコントロールすることはできないので、
プレイヤーは「より回る台」を選ぶ、ということだけを気にすればよい。
次に、「大当たりは遠隔で操作されている」
「夕方になると出始める」「顔認証で出玉を操作される」、
だから、いくら回る台を打とうが意味がない、というもの。
「遠隔」についてはまた別の記事でくわしく書きたいと思っていますが、
これは100%否定はできない。
まあ、完全否定はできないけれども、はっきりいって、もし万が一遠隔があったところで、
何の問題もない。逆に、稼ぐチャンスになるかもしれない。
私は、実際に遠隔で摘発されたホールに
通っていたことがあります。ああ、これはアヤシイ、と思ってましたけど、
そのおかげでけっこう稼がせてもらいました。というのは、
遠隔があるとすれば基本的に「出したいのに出ないから出す操作」をするもので、
「出したくないから出ないようにする操作」はないと考えて差し支えないものだからです。
だって、出したくないのなら釘を締めたり設定を落とすなりすればいいわけで、
法に抵触する危険を冒してまでそんなことをするメリットはありません。
そうすると、逆に遠隔は歓迎すべきことと考えられるわけで、
「遠隔でハマった」と考えたり、負けたことをそのせいにしたりするのは
非常にナンセンスです。
どちらにしろ、遠隔も顔認証も、もし万が一あったとしても、
プレイヤー側にはどうすることもできないことなので、
そんなことを気にしても意味がないのです。
統計上のカタヨリを理解できていないから、他の要因のせいにしようとする
パチンコは完全確率抽選なので、理論上はどのようなクソハマリも起こり得ます。
パチンコ・パチスロのプレイヤーというのは不思議なもので、
自分に都合のいい結果になる「あり得ない出来事」は普通に受け入れるのに、
自分に都合の悪い結果になる「あり得ない出来事」は「あり得ねえ!」とかいって怒る。
たとえば、50%で確変に入る台で、確変が10連チャン(確率は1/1024)したら
普通に喜び受け入れるが、非確変が10連チャン(こちらも確率は1/1024)したら、
「あり得ない」「遠隔だ」「顔認証」などと怒って、受け入れない。
完全確率である以上、どんな恐ろしいカタヨリも理論上はあり得る、
しかし、ものすごく多くのゲーム数を試行すれば
いつか確率通りに落ち着く。
このことを理解できていない、もしくは理解できるまでのゲーム数を回してない、
もしくは収支をつけていないのでそれを実感できない、
だから「ボーダー理論では勝てない」といって、勝てない理由をほかに転嫁してしまうのです。
次回も「ボーダー理論では勝てない病」について書いていきます。
次は「実はボーダー以上の台を打てていない」ケースです。