前に、カッコいいサウンドを搭載したパチスロ機種をあげてみる記事を書きました
パチンコもパチスロも、90年代に入るくらいまでは、
著作権がすでに存在しないような、クラシックの名曲とかを使っていましたね。
パチンコ・パチスロのオリジナル楽曲の元祖はわかりませんが、
個人的に「曲がカッコいい」と思った初めてのパチンコ・パチスロオリジナル楽曲は
ニューパルサーの「10倍の勇気」だったかもしれません。
これは衝撃的でした。当時としてはあり得ないくらいのハイクオリティな音質と、
キャッチーかつ高揚感のあるファンファーレとメロディが病みつきになる魅力を持っていました。
ニューパルが大ブームのころ、私はブラック企業の新入社員でとても忙しかったのですが、
先輩社員がみんなニューパルに狂っていて、
夜勤明けにそのまま寝ないでニューパルを打ちに行ったりしました。
先輩と隣どうしで打って、
「カエル・7・7はリーチ目だけど、カエル・カエル・7は・・・」とか、
「ここにバーならリーチ目だけどこっちではダメ」とか、
「これはわかりにくいけど実はリーチ目だぜ」とか
教えたり教えてもらったりしながら打ったのは楽しかった。
「10倍の勇気」を聴くと、そのころの思い出が鮮やかによみがえります。
すばらしい曲には、楽しい思い出を想起させたりする力があるもので、
「10倍の勇気」はその意味ではまさに名曲中の名曲ですね。
ちなみにその山佐の5月導入予定の新機種「タイムクロス2」の公式ページ
→http://www1.yamasa.co.jp/tmc2/
をみましたが、流れるサウンドがやたらカッコよかったので、
ほんのちょっとだけ(最近の機種のヒドさをみていると素直に期待できない)期待。
「タイムクロス」「タイムパーク」は思い出の名機なので、
それを汚さないデキであることを願うばかりです。
余談が長くなりましたが、そういうわけでまた、パチンコ・パチスロのサウンドに
焦点をあてた記事(今回はパチンコ)を書きたいと思います。
個人的好みをダラダラ書くだけなので、興味のない方はスルーしてください。
古いマイナー台ばっかりだし。
「CR暴れん坊将軍怪談」
登場は2015年1月と古い台ですが、藤商事の「CR暴れん坊将軍怪談」。
MAX、ミドル、ライトミドル、甘など多彩なスペックが出ています。
私が打つホールには甘スペック(1/99.9)が残っていてよく打っています。
言わずと知れた松平健主演の「暴れん坊将軍」をホラー仕立てにするという、
ひとひねりのあるモチーフの用い方はなかなかいいんですけど、
音がウルサイのと光のビカビカが激しいのが難点。
ボリューム調整がいちおうあるんですけどMINにしてもものすごい轟音。光量調整もないし。
しかし、電サポ中の止め打ちの効果が絶大
(私の行くホールでは、適当打ちなら30回転で上皿の玉がなくなるくらいの恐ろしいまでのマイナス調整ですが、普通の調整ならめちゃめちゃ増えるはず。でも、そんな調整のホールはないでしょう)で、
パチンコで稼ぐには無視してはいけない台です。
(音楽の紹介の記事なので、止め打ちの詳細についてはここでは書きません。適当な解析サイトを検索してください)。
ヘソ当たりからの確変(ST70回、確変中大当たり確率1/53.9)突入率は40%と低いですが、
電チューからの当たりは30%が16R(1100個くらい)となり、
出玉性能もかなり高いです。
で、16R大当たり中は、連チャン数によって楽曲が順番に切り替わっていきまして、
初回の16R当たりで流れる「女ひと花」が超カッコいい。
ハンドルを握ったまま気絶しそうになるレベル。
坂本冬美あたりが歌ったら絶対にヒットしそうな、現代的なドラマティック演歌。
(こちら→の公式ページでフルで聴けます)。
最初に聴いたときは歌声が長山洋子っぽいと思ったのですが、
調べてみると歌ってるのは小湊美和さんという人。
どうやらパチンコオリジナル楽曲らしく、入手可能な音源はないようです。
HPでは7曲を聴くことができます。これで全部なのかな?
「女ひと花」以外の曲も恐るべきハイクオリティ
(「涙雨」が素晴らしい。歌もギターソロもカッコよすぎ)で、
なぜCDにして売らないのかが不思議です。権利関係の問題があるんでしょうか。
通常時に町人が「不気味だぜ・・・」ってひたすら言うんですけど、
この7曲すべてがパチンコのためだけにつくられたのなら、
このクオリティの高さのほうが不気味だぜ・・というくらい。
ぜひ、聴いてみてください。
「CRヴァン・ヘルシングⅡ」
こちらも藤商事。長らく私のメイン機種となっている「CRヴァン・ヘルシングⅡ」。
私が打っているのは甘スペック(大当たり確率1/85.33)。
ヘソでの当たりは出玉なし、時短もなしというのが18%もあって、
それだけはこの台のハラの立つポイント。
液晶演出も個人的にはイマイチと思ってるんですが、
「暴れん坊将軍」と同様に止め打ちの効果が高く、
なにより楽曲がとてもカッコいい。
ST中は、大当たり時に出現する宝箱によっていろいろな演出がなされます。
出玉的にうれしいのは「+1HUNT」とか、「+3HUNT」とかで、
要は大当たりラウンドがプラスされるのですが、
それが出ないときは代わりにコインが出てきます。
そのコインが10枚集まると、ST中と16Rの大当たり(VICTORY BONUS)中に選択できる楽曲が
増えるようになっています。
なのでほんとうは、コインなんぞいらん・・というところなんですが、
この台の場合はカッコいい曲が多くて、コインでもまあいいやと思ってしまいます。
1曲目とか、ドラキュラバトル中の曲とかはいかにもビジュアル系、っていう曲と歌い方で
好きじゃないのですが、
5曲目に出現する「Judgement」という曲が猛烈にカッコよくて、
そこまで行ったらあとは延々とこの曲でSTを消化してます。
ネオ・クラシカルメタルっぽくピロピロいうサウンドにのっかるヴォーカルが
80年代のいわゆるジャパメタっぽい、メロディを丁寧になぞるハイトーンで、
その組み合わせが何とも言えないカッコよさをつくりだしています。
歌っているのはリオウ・フィガロという人で、この曲のほかにも「Decadence」
「罪と罰」などの曲もおそらく彼が歌っていると思われます。
こちらも残念なことに音源は入手不可能なようです。
それにしてもなぜ藤商事はサウンドトラックの類を一切出さないのか。
「ウチは台のメーカーであってレコード屋じゃあないんだよ」
というこだわりでもあるのでしょうか。
ひとつも出てない、ということは、権利関係が難しいから、ということでもないとも思えます。
CDを売ってもそんなに儲からないからか?
「地獄少女」の楽曲もなかなかよかった(台はハナクソ以下だったけど)し、
「リング」の「雫」もいい曲だったし、
音源が手に入らないのはほんとうに惜しい。
ほんとうに好きな曲はCDで手元に置きたい
大都技研などは、最近はサウンドトラックを「配信のみ」で出していますね。
若者からしてみればオッサンのたわごとかもしれませんが、
やっぱりCDなりレコードなりの、かたちをもったものが欲しいんですよね。
どうでもいいようなものなら配信でもいいけれど、
ほんとうに気に入ったもの、末永く聴きたいものはそれではダメ。
そういうファン心理が、どうしてわからないのかな・・・。
思いつきで書いたら藤商事の台の話だけになっちゃいました。
いやあ、台のゲーム性はともかく、
オリジナル楽曲の出来はパチンコ分野では藤商事がダントツですね。
ほかにも紹介したいものがあったのですが、長くなったのでまたの機会にします。