以前の記事
忘れえぬ5号機パチスロ21選⑥:至高のART機!~「鬼の城」編!~
で、神奈川県方面に出かけたときに
寄ったホールでの話を書きました。
その足で、前にも寄って
4号機の名機を楽しませてもらった
→スロ専ゲームセンターで名機探訪!その①~「サラリーマン金太郎」編~
→スロ専ゲームセンターで名機探訪!その②~「キャッツアイ」&その他~編!
横浜市の桜木町にあるスロゲーセン
「ノスタルジア」さんに伺い、
またまた幻の名機を打ちたおしてきましたので、
そのときの話を書いておきます。
もう6号機の時代に4号機、しかも超マイナー台の話を書いたところで誰得・・・という気もしますが、
超マイナー台であっても決して「クソ台」ではなく、空前絶後の名機の話。
いまを生きるスロッターにはなんの役にも立たない内容になりますが、
お付き合いいただけると幸いです。
2003年ころを思い起こすと・・・
「ノスタルジア」さんで打ってきたのは、
2003年5月にオーイズミから登場した4号機、
「スペックA」。
私はこのころ、最初の会社をやめてしばらくパチスロ専業生活を送っていました。
そこそこ勝っていたものの、
スロッターとしては未熟そのものだったので
パチスロで稼ぐことの厳しさ、限界を感じていました。
なにしろ目押しがヘタクソでしたからね。
今もうまいほうではないですが、
当時は「大花火」のリプレイハズシも3連ドンちゃん狙いのほうが成功率が高いくらいで、
B-MAXやクランキーコンドルやサンダーVのハズシなどはまったくできなかった。
その程度の実力だった私がとった戦略は、
(この当時はあさイチ早く並べば高設定確定台がゲットできる場合も多かったのでそういうホールで)
高設定台をとるためにとにかく朝早く並ぶことからはじめ、
そういうのがないときや早く並んでもいい台が取れなかった場合は
あさイチは「獣王」や「サラリーマン金太郎」のリセット高確狙い、
それがスカった場合は「猛獣王」「ネオプラネットXX」の天井を狙いつつ
高設定っぽい台をさがしてプラプラする・・・という感じでした。
この生活はけっこうキツかった。
高設定投入が予告されているときは朝5時とかから並んだりしたし、
開店から閉店までブッ通しで稼働するのが当たり前でした。
いま考えると、打つ台がなけりゃあ帰ればいいのに、とか、
もっと効率のいい立ち回りができたはずなのにバカだなあ、と
思ってしまうんですけどね、とにかくスロッターとしては五流以下でしたから。
当時は「どこかに必ずある高設定台を見つけ出す」というスタンスで立ち回るのを基本にしていました。
それ自体が無謀、思い上がりも甚だしいことなんだ・・・ということがわかっていなかった。
いまは「高設定なんてないし、それを見つけ出すのは困難だし、見つけ出したところで勝つとは限らない」
と考えて、仮に高設定でなくても勝てる戦略は・・・ということで天井狙いに徹することにし、
天井台がなければ打たずに帰る。
それで(少なくともあの当時よりは)割と楽に勝てるようになったわけです。
あの当時の私の実力では、
毎日朝早くから並び、何店舗ものホールをハシゴして
(当時は新宿で打っていたので歩いて回れる範囲にいくらでもホールがあった)
高設定台を探し回り、結局閉店まで稼働する・・・という毎日を送っても、
たいした稼ぎにはならなかった。
これならサラリーマンのほうが楽だし、
やっぱり早く再就職したい・・・と思っていたのです。
ということで、パチスロ生活を送るかたわらで
就職活動をしていました。
で、たしか「スペックA」が導入開始されるころに、
次の就職先が決まりそうになっていたんです。
そんなときに、当時通っていた「グリンピース 新宿タワー店」の3階に
「スペックA」が導入され、導入初日に(あさイチでは座れなかったけれど運よく空き台をゲットし)
打つことができて、そのあまりにエキサイティングで完璧なゲーム性にシビれ、
やっぱりもうしばらくパチプー生活を続けようかな・・・と
本気で考えたのを覚えています。
結局ちゃんと再就職したので、「スペックA」を毎日打ち倒す・・・ということにはならなかったのですが、
休みの日は必ず打ちに行っていました。
Aタイプ4号機最後の名機!
「スペックA」が登場した2003年ころ、
パチスロ界は爆裂AT機やストック機が全盛期。
ノーマルAタイプは一部のコアなファン以外には支持されない時代でしたね。
これはいまも同じようなものか。
そんなころに、液晶もドットもなし、
演出は遅れとリールフラッシュだけでリール出目とスベリがすべてのゲーム性、
要ビタ押しのリプレイハズシを完璧にやればその効果はプラス約50枚・・・という、
まさに「軟弱なスロッターお断り」の姿勢を前面に押し出したような、
「完全無欠のAタイプ」という謳い文句で登場したのが
「スペックA」。
この幻の名機と数年ぶりに(数年前に秦野市の「ニューオオネ」さんの上のゲーセンで打った)対峙。
↑こんなわかりやすいリーチ目は稀。
パネルデザインがカッコいい。
ていうか、ビジュアル面はもうすべて完璧。
オーイズミらしさ全開のシャープな7図柄のデザイン、
各図柄のデザインもクラシカルでトラディショナル。
上パネルも余計なことは一切書いてなくて、
徹底的に硬派な印象です。
頭脳を使うことを要求されるパチスロ
台枠の右側にはリーチ目の例が。
この当時はプレイの仕方を説明するガイドブックだのといったものは
ありませんでしたから、台にこういうものがつけられていることが多かったですが、
この台の場合はあまりにも多彩なリーチ目を搭載しており、
これだけの情報ではまったく歯が立たない。
しかしそれを「自分で考え、自分で試し、自分で見つける」
のが楽しかったわけです。
ここはパチスロにとって非常に重要なことであると思っています。
いまの液晶付きパチスロだと、たとえば
見たことのない演出発生→「これなに?」→スマホで検索→コピペ解析サイト→そこに答えがある・・
という流れで、考えることなく知りたいことがわかってしまう
(まあ、本来はネットに書いてあることがほんとうに正しいのかどうかを考える必要があるのですが、それすらも考えない人が非常に多い。ホールで若者と話をしてると、自分の体験よりもネットの情報を信じちゃってるような人ばっかりです)。
しかし大量リーチ目マシンの場合は、
そのリーチ目すべてを解説するサイトなどはまずありませんから、
「これってリーチ目なの?」
「ハズレorボーナスなの?」
「小役こぼし目なの?」
「スベッてないとダメなの?」
という場面に遭遇したら、自分で考えなくてはならない。
リーチ目主体のノーマルAタイプがイマイチ支持されないのは、
この「自分で考える」という作業が敬遠されるから、なんじゃないでしょうか。
そしてメーカーはなにも考える必要のないマンガ液晶マシンばかりをつくり、
プレイヤーはますますアタマを使わなくなり、
そうしてパチンコ・パチスロはどんどん子供だましのテレビゲームになっていく。
パチンコ・パチスロがつまらなくなったのはつまりこういうことじゃないでしょうか。
スマホを眺めながらボケっと打っているだけでOKの台ばっかりだからすぐに飽きられる。
と・・ここから実戦内容やリプレイハズシなどについて書いていくと長くなるので、
この続きはまた次の記事で書いていきます。
今回は余談だけで終わっちゃいましてすみません。