早いものでパチスロ6号機が登場してもう数年になりますね。
しかしいまだに、6号機はクソだ、つまらない、勝てない・・・っていう声はよく聞きます。「勝てない」っていうのは「そうでもない」と私は思ってるんですけど(天井が搭載されているものがあるぶん、5.9号機よりは全然マシ)、なにしろ退屈な台が多いっていう部分については、どれだけ新しいものが出てもいっこうに良くならない感じですね。なんとか5号機のような出玉感を!といろいろ考えているのはわかるけれども、とにかくムリしすぎてて意味不明なゲーム性の台ばかり。遊技説明書をみながら打ってもなにがなんだか、っていう台が多い。
何度も言うように、ややこしいシステムによって爆裂出玉を実現することで客を引きつけることはあきらめて、出目演出や明快な告知を主体としたシンプルなゲーム性に回帰し、ギャンギャン煽るだけのテレビゲームにウンザリしてパチスロから離れてしまった層を呼び戻すことに業界は注力してほしいなあ。
荒波で爆裂する台が打ちたいんだろ?っていう安易な発想の台で客を呼ぼうとしてきたから、規制で出玉性能がショボくなったとたんに客が離れたんでしょ。それが証拠に、普遍的な面白さをもつジャグラーシリーズは6号機になっても客付きはそれほど変わってない(業界的にはそうでもないのかな。私の地域のホールでは少なくとも見た目上は6号機になったからって客が離れたようには見えない)。出玉性能は極端すぎてはいけない、と自主的に歯止めをかけつつ、それよりもオトナが飽きずに打ち続けるに足る奥深いゲーム性を!という方向でず~っとやってれば、こんなことにはならなかったのでは。
それはともかく、6号機になっても変わらぬ面白さを発揮しているのはジャグラーだけではないですね。パイオニアの「ハナハナ」シリーズもしかり。
6号機ハナハナ第一弾「ニューハナハナゴールド」は私の巡回するホールには導入されず、次に出た「スーパーハナハナ」は意図的な連チャン機能がついたAT機で、私がもとめるハナハナとは似て非なるもの。そんなかんじだったので、地域にひとつしかない30π設置ホールでまだ残っている5号機「プレミアムハナハナ」をたまに擦るくらいだったのですが、先日!最新の6号機ハナハナ「ハナハナホウオウ~天翔~」がそのホールに導入されました!
どれだけ負けても打っちゃう魔性の台・ハナハナの最新機種とあっては、打たないわけにはいかない!
基本のゲーム性は不変!
くわしい中身は適当な解析サイトなどを参照していただくとして、「ハナハナホウオウ~天翔~」はボーナスのみで出玉を増やすノーマル機。
6号機なのでボーナスの獲得枚数は少なくなっていますが、そのぶん通常時のベースが若干あがっていて、ボーナス確率の設計は5号機とあまり変わらないという仕様。それほど違和感なく打つことができます。
設定推測要素もBIG中のスイカ出現率とか(BIGの消化ゲーム数も5号機と同じ24Gだから、出現率や設定差も同じくらいと考えてOK?)、REG中スイカ揃え時のサイドランプ色とか、伝統を踏襲している模様。5号機ホウオウはボーナス後のパネル点滅に若干の設定差がありましたが、この「天翔」ではボーナス後に上部パネルのホウオウの上にあるランプが色変化することがあり、それが推測要素になっているらしい。プレミアムハナハナのスポットライトと同じ感じですね。
リール配列も5号機と同じ(だと思う)なので打ち方も同じ。プレミアム点滅や演出が追加されたりしているものの、いつものハナハナであり、ボーナス獲得枚数以外はほぼ変わってないと言っていいでしょう。
↑真・天翔フリーズめちゃめちゃカッコいい。公式なPVが見当たらないけど、ないのかな。
なので攻め方も同じでOK。最も注目すべき設定推測要素はやはり「ボーナス出現率」であり、とりわけREGの出現率ができれば設定6の確率を大幅に上回っている台を狙います。このへんはジャグラー同様です。
よさげな台があれば打ちたい・・・とハナハナホウオウ天翔のシマのデータを見渡しますと、2,570G消化してBIG7回、REG10回という台を発見。
う~む、2,570G程度ではなんとも判断できませんが、この日は新台として導入初日。このホールの傾向からして、1台とか2台の新台では初日に高設定投入ってことはあまり期待できないのですが、今回のホウオウは5台。この台数なら高設定投入もありえる。ここは打ってみよう。
ひたすらREGに偏って、粘る決意を固める
打感は5号機とまったく変わりません。店側が台につけている遊技説明書も間違えたのか5号機のホウオウの内容になってたくらいで(細かいところはいろいろ違うからこれは問題だと思うけど)、とにかくいつものハナハナ。
貯メダル230枚を投資したところでこの日最初のチカ!それがBIGで、なんとスイカが3回も。
BIG中スイカは何十回もBIG引かないと設定推測要素としては機能しないと考えるべきなんですが、1BIGで3回も4回も引く可能性はもちろん高設定の方が高いわけで、これは喜ばしい挙動。
240枚というBIG獲得枚数は、出玉感としては充分と感じます。RTとかつけて200枚とかより、付加機能なしで240枚とかのほうが絶対にイイ。
貯メダル再プレイは504枚までというホールなので、ここから伸びてくれて持ちメダルでいければ・・・というところでしたが、そこから先はボーナスをコンスタントに引くもののREGばかりで、なかなかまとまった出玉にならない展開となりました。
途中でちょくちょくハマって少し追加投資したりしながらも、これだけREGが引けてれば追わなくてはならない、という状況に。しかもBIG中もスイカがポンポン引けるし。
延々と下皿でモミモミしつつも、これは徹底的に粘らなければ、と決意。なにしろ面白いですからねえ、ほんとうは勝とうが負けようが1日中粘りたい。でも残念ながら経済的事情がそれを許してくれません。そう考えると、ちょっとでも高設定の薫りを感じたら絶対に粘らなきゃもったいない、と思っちゃうんですよね。そういう気持ちにさせてくれるパチスロは現時点ではジャグラーとハナハナしかない。
突如始まる怒涛のBIG連!6号機でも出玉性能には文句ナシ!
するとようやく来ました!BIGの連打!BIG6連とREG1発で一気ドル箱カチ盛り&下皿もカチカチに!
↑シレっと止まるカッコいいリーチ目に失禁!レバーオンは常にドキドキ、第一停止がスベッたらまたドキドキ、第三停止で予想を裏切られて卒倒。そして至高のリーチ目を拝んだあとはパチスロ史上最も美しい告知演出に酔いしれる。完璧だ!
5連目のBIGではBGMが新収録の「ハナよチカれ!」に変化。
日本のスラッシュ・メタルバンドGargoyleのKIBA氏による書き下ろし新曲だそう。
Gargoyleは好きだし、こういう激烈爆走スラッシュ・メタルは大好物だけれども、やっぱりハナハナには(ジャグラーも)歌はいらないなあ~という意見は変わりません。どう頑張ってもハナハナの世界観にマッチしないと思うんだけどなあ。今回のホウオウのパネル絵はイカツくて神秘的な風格を漂わせているので、メタル曲を搭載するならネオクラシカルでドラマティックな曲のほうが良かった気が。どっちにしろヴォーカルはいらないと思うな。
ボーナス連5連目からこれに変わるのかな。次の6連目のBIGもこの曲、その次の連チャンREGはサビだけのバージョンが流れました。カッコいいからいいんですけど、個人的には過去のパイオニア名機のオリジナルサウンドもしくはメタルアレンジをのせてくれたほうが嬉しい。「兜」とか「サブライム」とかのBIG曲が流れたら、若いスロッターもみんな「なんだこれスゲー!」ってブッ飛んで、パイオニアというメーカーの凄さを思い知るはず。
BGMの話はまた別の機会に譲るとして、その後にもさらにまたBIG5連をカマシてまたまた「ハナよチカれ!」が流れ、ドル箱2箱満タンと下皿いっぱいになり、出玉は2,000枚オーバー!この時点で時間はあと1時間ちょっとくらい。もうちょい伸びて3,000枚くらい行ってくれないかな。ジャグラーでもそうだけどちょっとBIGに偏ればすごい出玉感。6号機だからショボい、というふうには感じませんね。
と調子に乗っていますと、やはりというべきか当然というべきかハマリがやってきます。最後のBIG後765Gまで回してREG2回しか引けず無念の時間切れ。
最後に出玉を削られたものの、モロに高設定くさいボーナス出現率で勝利!BIG中スイカ確率は5号機と同じくらいだと仮定するならそれも高設定域の数字に。
REG中の示唆は奇数に寄りましたがこれはアテにならない。なので設定は(いつも同じこと言うけど)わかりませんが、よさげな台をちゃんと選んで、高設定の薫りを感じて粘ったら結果が出たということで、まあ良かったかなと。
出玉の規定が多少変わろうとも、基本のゲーム性が普遍的な魅力を備えていればそんなことはたいした問題にならないんだなあ、と再認識。するとやっぱり、パチスロのプリミティヴな楽しさをかたちづくる決定的要素でである出目と告知によって魅せるノーマル機こそが、6号機時代のパチスロ界を救ってくれる存在になりえるんだろうな、と思います。
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