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大相撲は死んだ。その③ ~令和三年名古屋場所~

大相撲七月場所、なんと休場明けの横綱白鵬がまさかの優勝。しかも全勝。

まさかの、と言ったのは、ここで白鵬が優勝っていうのは、どう考えても日本相撲協会にとっても相撲という武道そのものにとってもマイナスしかないと思っていたからです。

今回はまた大相撲の話。しかも胸糞悪い文句ばかりです!興味のない方には申し訳ないですが、我々はNHKに受信料をまるで税金のように強制的にとられているのです。その受信料をつかって、NHKは日本相撲協会に放映権料を払っている。それが日本相撲協会の最大のシノギです。

つまり、全国民が日本相撲協会にカネを出してやってるのと同じこと。しかも奴らは公益財団法人として税金をまけてもらっている立場。その相撲協会が、そしてそのなかでトップに君臨する横綱が、みっともないことをしまくるのを黙ってみているわけにはいかないはずなのです。「こいつらのやってることが『公益』?ふざけるんじゃないよ」と声をあげなければならない。

ひでえ相撲内容ばっかり。これで「綱の責任」とか言ってる時点で正気じゃない

横綱白鵬。私が予想していた、っていうか大相撲にとって最良だと思うシナリオは、

・白鵬は休みまくってて弱くなってる→幕内力士全員が「今がチャンス」と燃える→見ごたえのあるガチ相撲が増える→白鵬負けまくりでいつものように逃亡休場→さすがにもうこれ以上引き延ばせない→引退。で、照ノ富士が横綱昇進、第一人者としてガチ相撲をみせてくれる→相撲人気が復活・・・

 

というのだったのですが、残念ながらそうならなかった。

 

・結果が出なければ引退に追い込まれる白鵬→転んでくれる奴には転んでもらう→ガチの奴には横綱だけに許される汚い手を使って対抗しよう→相手力士がみんな情けないのもあってガチ力士にも勝っちゃった→全勝優勝。まだまだ好き放題やるぜ→注射相撲と打撃相撲ばかり→相撲はますます不人気に・・・

となってしまった。

 

情けないなあ。それに相撲内容があまりにひどいのばかり。あの相撲内容をみて拍手を送ってた国技館の観客には「正気ですか?」と言いたい。

まともな相撲ファンはみんなわかってると思うですけど、限りなく「相手に転んでもらった」ようにしか見えない相撲も予想どおりに多かったなあ~と。千秋楽の照ノ富士の一番とか過去の稀勢の里との取組とかをみてもわかるように、ガチの時とそうでないときとでは気合の入り方や表情がまるっきり違うからすぐわかる。

正代との相撲はなんだよあれ。会場のファンはブーイングしろよ。正代に思いっきりぶつかられると危ないと思ってあんな立ち合いをやったんでしょ。気が狂ってるとしか思えない。白鵬の「勝てばそれでいいんだよ」っていう意識がモロに出た相撲じゃないですか?

あれで勝って「綱の責任」とか言うんだからなあ。みっともなさすぎる。さすがにこれにはいつも白鵬の味方する北の富士さんもウンザリしたみたい。テレビのワイドショーとかではどんなふうに報じるかな。

【北の富士コラム】白鵬には愛想が尽きた…44回も優勝してもまだあのような汚い手段で優勝したいのか

ガチで立ち向かってくる奴には打撃相撲で制裁!勝ったらガッツポーズ!

それに千秋楽の照ノ富士との一番。いやあこれもひどかった。あまりのダーティさ、狡からさに吐き気がする。エルボースマッシュからの張り手、そして見苦しいガッツポーズ。これはガチだったであろう激しい一番でしたが、この相撲みて拍手とかしてんなよ。ブーイングの嵐にならなきゃおかしいだろ。横審や理事長はあのエルボーとガッツポーズみてなにも言わねえのか。アナウンサーも「かちあげ!」じゃなくて「エルボースマッシュ!」って言えよ。「完全復活」とか正気で言ってんの?

ここで横審や教会幹部だのが「あんなK1相撲で優勝したって褒められたもんじゃねえよ」と言わずに「全勝優勝は立派」とか言っちゃう(おそらく言うでしょう)から、白鵬に限らず、相撲しか知らずきちんと教育してくれる親方にも恵まれなかった世間知らずのガキ力士は「勝てばそれでいいんだな!」って勘違いしてしまう。

あのガッツポーズも、あれでいいんなら対戦相手に中指立ててもケツ出してアカンベーしてもなんでもOKでしょ。白鵬はかつて、時間いっぱいになったときに「ホウ!」って気合いれるのがルーチンだった琴勇輝に「犬じゃねえんだから」と言ってやめさせたことがあったけれども、「ホウ!」とガッツポーズ、どっちのほうが見苦しいかといったら圧倒的にガッツポーズのほう。負けたほうにも礼を尽くすという意味で、勝った喜びを表に出さないっていうのが武道のあるべき姿なんじゃないの?

全国の相撲少年は、ぜひとも明日から、勝ったらガッツポーズして笑顔で喜びを表してほしい。指導者が「ダメだ!相手に失礼だろ!」って言ったら、「だって横綱もやってるよ。横綱は神様なんでしょ?神様がやってるのにどうしてダメなの?」「相撲は格闘技なんだから勝てばいいんだよ」って言い返せ。そして指導者は日本相撲協会に苦情を言え。公益財団法人として相撲を発展させる役割を負う協会の横綱がそんなことされては困る!!子どもに悪影響が出る!って怒れ。

言うこと聞く奴には転んでもらう、ガチで立ち向かってくる奴にはエルボー。どんなことをしても勝てばいい。これが第一人者とされる横綱の姿ですよ。あまりに情けなく恥ずかしい。

しかし最も情けなく恥ずかしいのは、1年も本場所をまともに勤めなかった職場放棄横綱に、いちども土をつけられなかったほかの幕内上位力士たちですね。

幕内上位力士は全員いますぐ荷物をまとめて田舎に帰ったら?

長い休場明けでけいこ不足でカンも鈍っているであろう横綱。オトコなら「ここで金星あげてやるぜ!と燃えるところだと思うんですけど、それどころかどこからどうみても無気力相撲で転んでやってた奴もいた始末。いくらもらったんだろうね。もうやめてしまえ。

ガチで立ち向かっていったようにみえた力士ももちろんいた。しかしそれでも勝てなかった。いくらエルボーや張り手をくらったとはいえ、ふだん稽古ちゃんとしてるのかよ。もうやめてしまえ。

休場明け、しかも進退をかけると言ってた白鵬が相手に転んでもらうことを選択するであろうことは予測していたけれども、ガチ勢は白鵬に勝ちまくってくれるだろうと思っていたのです。それがこの体たらく。

 

まあ白鵬が「転んでもらった」かどうかは本人たちにしかわからないわけですが、私にはそう見えるんだから仕方がない。私は少なくとも若貴や貴闘力の相撲みて「注射じゃねえのか?」と思ったことは一度もないですよ。「そう見える」ことが問題なのです。彼が命がけの一生懸命な相撲を見せてくれていれば、「どうせ注射だろ」なんて疑いは出てこないはずなのです。

このように、私のようなファンに言わせれば「白鵬が優勝?どうせ注射だろ」となる。そして、もし万が一、白鵬がオールガチで勝ってたとしても、それはそれで「相手力士はサボリ横綱相手になんで勝てねえんだよ。情けなさすぎだろ」となる。最初に「白鵬優勝っていうのは大相撲のためにプラスはない」って書いたのはこういうことです。どっちにしろ、恥ずかしい、情けない、としか思われない。

 

まあ、この優勝に拍手を送るファンがいっぱいいるような状況であるかぎり、奴はエルボーしまくるだろうし、どんな手を使っても勝てばいい、とばかりに勝手なことをやりまくるでしょう。だって横審もファンも「勝てばいい」って言うんだから、態度をあらためるはずがないですよ。「勝てば引退しなくて済む」と思っているからああいう「なにがなんでも勝つ」っていう行動になるわけでしょ。その意味で、かつてはベビーフェイスだった白鵬がおかしくなったのは、「勝て」ということしか言わない横審やファンのせいなんだなあ。横審やファンが「横綱らしい正々堂々とした相撲をみせろ。勝ち負けはその次の問題」っていう意識でものを言ってれば、こんなひどい横綱にはならなかったはず。

これであと1年くらいはのらくらと現役を続けるんだろうな。あの醜態相撲をまだ見せられるのか。次の選挙ではN党に投票してNHKをスクランブルにしてもらいたいっていうくらいウンザリ。

 

唯一の救いは、地獄から這い上がってきた男、照ノ富士の横綱昇進が濃厚になったこと。千秋楽にエルボー喰らって負けたけど言い訳はせず「弱いから負けた」と。さすがに白鵬みたいな職場放棄・ちょっと負けたらすぐ逃亡横綱とは言うことが違うなあ。

横綱白鵬の優勝によってまた大相撲は死んだ。頼むから日本相撲協会の公益財団法人の認定は取り消してほしい。実質的にはプロレス団体なんだから。こんな相撲見るんなら深夜の新日本プロレスの「ワールドプロレスリング」を見たほうがよほど有意義。プロレスは、たとえガチでなくとも男と男が命を張って戦う姿が見られるわけで、その意味ではガチそのもの。だから面白い。でも白鵬の相撲にはそれがない。そんなものカネ払って見る価値はありませんよ。

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