先日、ユニバーサルのパチスロ新台「花火絶景」をちょこっと打ちました。
ちょこっとしか打たなかったし、REG引いて連チャンせず即やめしちゃったのでまだなにもわかりませんが、とりあえず、
「いやいやいや、リール制御もサウンドも演出もなにもかもオオハナビをそのまんま継承して、毎ゲーム一定確率での抽選にして、ボーナスは(MAX711枚を再現するのは現在の規定上不可能なので仕方ないから)AT、っていうふうにすりゃあそれだけでよかったのに!」
っていう気しかしませんでした。
「大花火ステージ」と「花火百景ステージ」が選べて、毎ゲーム同じ確率で抽選で往年のオオハナビもしくは花火百景そのものを楽しめる、っていうのだったらおそらく必死こいて打ったと思うですけどねえ。ポイントだのリーチ目高確だの、どうでもいい要素ばかり満載。「狙え!」とか煽られてドンがそろえばBIGとかいうの必要か?イライラするだけでしょ。それに、「大花火」も「花火百景」も、演出なしでリーチ目がきたり、ときにいきなり生入りしちゃったりしたから楽しかったんでしょ。高確率ゾーンなんて何考えてつけたんだろう。前触れなしでリーチ目とかの入りパターンもちゃんとあるんだろうか。どっちにしろほかの台と同じで「うるさく煽ればお前ら楽しいんだろ?」っていう安直さがにじみ出まくり。いまのスロッターは毎ゲーム煽らなきゃ飽きちゃうお子ちゃまばっかり、とナメテるとしか思えない。そんなことはないし、そういう幼稚なスロッターは放っておけばいいのです。そうしないからパチスロがどんどん幼稚化し客が離れたのに。
レア役やポイント満タンのたんびにうるさく煽る液晶演出にはウンザリ。そしてなによりも、そのサウンドのウルサさ加減が我慢できなかった。
あまりの爆音に耐えられずプレイを断念
REG引いただけですぐやめてしまったのはそのため。自分の台は音量最小にして打っていたんですが、隣の同じ台に人が来て、音量を小さくせずそのまんま打ち始めた。そしたらそれが凄まじい轟音で、あまりにデカいから音量をみずから小さくしてくれることを期待しましたが、フツーに打ってる。音がデカいだけならまだしも、当たってもいないのにいちいち爆音で煽る台ですからね、こりゃあとても耐えられない・・と思ってヤメてしまいました。この爆音の前には耳栓など無力でした!
後述するような理由で私はこのような場合に「音下げてもらえます?」とかいうことは言わない。そのかわりなじみの店員さんをつかまえて「あの台うるさすぎるよ!台の中のボリューム調整で最大音量を小さくしたりできるんでしょ?音下げてくれない人もいるからそのへんお願いしますよ!」と頼んでおきました。
こういうことはこれまでに何十回も言ったことがある。大好きだった「CR暴れん坊将軍怪談」で、「音量1」だとまったく聴こえず、でも「音量2」にするとものすごい爆音になってしまって、ほかのホールではそんなことなかったから、これなんとかして、と頼んだら翌日までにちょうどよく調整してくれた。調整してくれたのはいいんですけど、設置したら試打をするはずなんだから、こんなことはちゃんと気を使ってればわかるはずのことなのです。こういうところに気を使わないくせに「快適な遊技空間」とか「ゆったり」とかよく言えるよね、と心の底から思う。
しかしきくところではマスターボリュームを下げたりできない、もしくは最低音量にしても死ぬほどうるさいという機種もあるらしい(?)。するとメーカーの人間の耳と神経がおかしいということでいかんともしがたいけど、それならホール側がメーカーに要望すればいいでしょ。なんのためにホール団体やメーカー団体があるんだよ。もしくはそういう台はそもそも「買わない」という選択も視野に入れるべき。なじみのホールの人の話では「うるさい」というクレームは日常茶飯事らしいので、そのマイナスを考えればそんな台は買わないほうがいいでしょ。
音質の向上と遊技台の幼稚化により、その騒々しさは常人には耐えられないレベルに
考えてみると、昔はパチ屋で「遊技台がうるさい」などと思ったことはあまりなかった気がしますね。店に入ると玉の音やマイクパフォーマンスやBGMのせいで全体的に「やかましい場所」と思ったことはあるけれど。いや、昭和の時代はあの「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!いらっしゃいませぇえ!」とか「日頃鍛えたその黄金の腕ぇ!黄金の指先でぇ!ジャンジャンバリバリ!お取りくださいませお出しくださいませぇぇ!」などという絶叫マイクがないと「物足りない」とすら感じていたくらいだから、今よりも昔のホールのほうがトータルとしてはおそらく静かだったのは間違いない。「自分の台がうるさい」「隣の台がうるさい」などと思ったことはなかったんじゃないか。いったいいつから「台がうるさい」と感じるようになったのだろう。
これはやっぱり、遊技台の性能の向上、メモリ容量の増大などによって高品質のサウンドが出せるようになったことも影響してるんでしょう。1993年に「ニューパルサー」が出て、そのFM音源の重厚さに(曲の良さもあって)多くの人が虜に。昔はあの程度のサウンドでみんな「スゲー」ってなってたわけですが、今はそんなのとは比較にならないくらい、低音は重く、高音は突き刺さるようにクリアになり、オーケストラみたいな分厚いサウンドの曲でも多数搭載できるようになった。同じ音量でも90年代のサウンドと現在の台のサウンドではウルサさが段違い。うるさい曲をバックに「右じゃあ!左じゃあ!中じゃあ!」とか喚きまくられると、もうほんと耳をふさぎたくなる。
そのうえ台をつくる側も「デカい音で煽らないとプレイヤーは飽きちゃうから、もっとウルさく!もっと派手に!」というスタンスで開発してる(のは明らかだ)から、台はどんどん幼稚なテレビゲームとなっていき、そのやかましさ加減は右肩上がりに過激化。もうとどまるところをしらない、という感じに。
後述するようにホールでなんとかするべき部分も多くあると思うんですが、最大の問題はこのへんなのかな、と。マイジャグラーやニューパル打ってて「周りの台の音がうるさい」などとは思ったことはないですが、バイオだの花火絶景だのは、もう音量最小にしてくれないと「うるせえな!気が狂いそう!」と感じてしまう。同じ音量でも「あまりうるさくない台」と「とにかくやかましい台」ってのがあって、今は「とにかくやかましい台」がどんどん増えて多数を占めている。
これは業界あげてなんとかしなくちゃならない問題なのでは。先述のようにホールでは「うるせえ」というクレームが多発しているという話で、するとまともな神経の人は「うるせえ台は打ちたくない」「周りの台がうるさくて遊ぶ気になれない」「うるさいからパチ屋なんか行きたくない」となり、既存客も新規客も離れることにつながるのでは。
じっさい私も、「花火絶景」がもっと静かな台だったら、もしくは隣の客がちゃんと音量を下げてくれてたら、もしくは客が音量を上げてもそれほど音が大きくならなかったら、やめずにもっと打ったはずでした。音がうるさすぎるばっかりにそういう機会損失が起こってるんだ、という認識がぱちんこ業界には欠如してるんじゃないか。
プレイヤーに音量調整させる機能は害しかない。店が責任もって調整しておくべし
最近はプレイヤーが好みの音量に調整できる機能を搭載した台が増えていますね。
しかしこれ、実は必要ない、っていうか、ないほうがいい機能なんじゃないか、と思っています。光量調整は絶対に必要ですが、音量についてはすべて店が調整しておくべきだ。そのほうが客は気持ちよくプレイできるはずです。
たとえば先述の花火絶景のケースのように、隣に爆音で(音量を下げることなく爆音のままで)プレイする人が来てしまった場合。
ここで「すみませんが音量下げてもらっていいすか?」と頼むのはなかなか憚られることだと思うんですよ。だって「お好みで調整」する機能がついてるんだから。「もっとデカい音じゃないとつまらない!」「耳が悪いから聴こえねんだよ!」と人それぞれな事情がありますしね、どれだけ音をデカくしようがホールのハウスルールに違反するわけでもないし、まあ自由なわけです。それを「もっと音下げてくれや。迷惑なんだよ」って言われれば、言われたほうは気分悪いでしょう。それにただ単に「音量調整機能があることを知らない」っていう場合もあるから、「フツーに打ってただけなのになんでそんなこと言われなきゃならんのか」ということになる。
だから私も含め大部分の人は基本的には我慢して耳栓などで対応するわけですけど、場合によっては「うるせえんだよ、マナーを知らねえ無神経な野郎だな!」というストレスを増大させながら我慢することになる。すると「おい!音量下げろ!」→「あ?こっちの勝手だろこの野郎」というトラブルに発展する場合もうまれてくるでしょう。隣人同士の騒音トラブルなんてのは世の中にいくらでもありますしね、それが殺人に発展したことだっていっぱいある。
ぱちんこで喰ってる身としては無用なトラブルは絶対に避けたい。するとここはひたすら黙って我慢するしかない。ストレスを募らせながらの遊技に耐えなければならなくなるわけです。
しかし、プレイヤーの任意でできる音量調整機能がそもそも搭載されていない台ならば、爆音でプレイする人に対して「無神経な奴だな!」ってムカついたりとか、「おい音下げろ」「なんだとこの野郎」などというトラブルになったりすることはありえないわけです。客にはどうしようもないんだから。店側に「音量をちゃんと管理しとけ!」という不満が向くだけになる。
店側はそれでは大変でしょうが、そういうクレームがイヤなら、大部分の客が適当だと感じるような音量しか出ないように調整しておけばいい、という話。最低音量にしてもうるさいからしょうがないんだ、とかいうのは客側は知ったことではないのです。そんな台は買わなければいい。
客の任意の調整機能がなければ、音量を上げて異常な爆音にすることもできないんだからトラブルの種はなくなる。「音が小さくて聴こえない」と言われたらそれこそ「スミマセン」で済ませればいい。大きすぎるよりはそっちのほうが圧倒的に害は少ない。サンダーVや花火みたいな、小さい予告音なんかが重要な台などは少し大きめにしておけばいいでしょう。そういう台はそもそも音が静かな台が多いですしね。
客が自分で音量調整できるようにしておけば、音量調整は客の勝手・自由だからうるさかろうが店側は知りません・・・って言えるって意味で(そういうことを平気で言うホールも実在する。だからパチ屋は斜陽なんだよ!)店にとっては楽なんでしょうが、私に言わせればそれは店側の怠慢。責任を放棄してるだけ。客商売であるという認識があるのなら、客側の音量調整機能は廃止(もしくは使えない設定にする。それもできる台とできない台があるらしいが)し、店側が責任もって小さめに設定して管理するべきではないのか。
それがムリであるなら、少なくとも客がなにも調整しない段階で死ぬほどうるさい爆音が鳴るような初期設定をやめて、たとえば花火絶景なら最初が「MIN」になっているようにしておくべき。台に座って音量を下げる客はいても、わざわざ上げるという人はそんなに多くないので、なにも触らない段階での音量が適度になっていれば、爆音でプレイするような人は確実に減るはず。なにも調整しないと爆音、ってなってるから問題なわけで、なにも調整しなければ静か→爆音でプレイしたい人だけが音量を上げる、っていうふうにするべきです。そんな狂人はそれほど多くないので、「うるせえんだよ」などというクレームも減るでしょう。
というわけで、音量調整を客に丸投げするのはやめてほしい。台の音量の問題はもはやプレイヤーのマナーの話ではなく、業界の体質の問題でしょう。メーカーは客の任意での音量調整機能は廃止、最大音量を内規でもっと小さく規定し、静かな気持ちでプレイできる台を開発していただきたい。ぱちんこホールはせっかくタバコくさくないクリーンな場所になってきてるのだから、一般の人がもつ「やかましい場所」という汚名も返上することを業界全体で目指してほしいものです。
↑私が使ってる耳栓。いろいろ試したなかでコストパフォーマンスと防音効果を天秤にかけるとこれが今のところ一番気に入ってます。少なくともホールで買うよりは安いし効果もあります。花火絶景やバイオの爆音には勝てませんが・・・。