以前の記事 旅打ちでレア台を堪能!②:「トロピカーナ」編
の続きです。東京へ出たついでに、もう1軒、レア台を打てるホールへ遠征。
あまり時間がなかったのが残念ですが、楽しんできました。
アイ電子の「鬼神7」
今回は、アイ電子(現在はハイライツ・エンタテインメント)の「鬼神7」。
2015年に登場したボーナス+完走型RT機。→公式サイト
アイ電子は、2012年に「SOLAR7」という台を
パチスロ第一弾として出していて→公式サイト 、
これもなかなか面白い台。
数回打ったことがありますが、「アステカ」を思わせるデカソラ図柄、
その「アステカ」の「アステカルーレット」を彷彿とさせるRT突入抽選演出、
「ポキュ~ん」という告知音など、パッと見て
「オっ、なんかおもしろそう、打ってみたい」と思わせる佇まいをもった台でした。
で、「鬼神7」は、
赤7BIG(345枚を超える払い出しで終了)、青7BIG(240枚を超える払い出しで終了)、
REG(119枚を超える払い出しで終了)の3つのボーナスと、
通常時に発生する「運命選択の刻」の順押しor逆押しの2択に正解することにより
突入するRT「飛翔の刻」(純増約1.0枚/G)で出玉を増やす仕様の台です。
禍々しいビジュアルで、いろんな意味ですっごく尖った台なのかな
と思っていましたが、スペック的にはおとなしめな印象です。
しかし、BIG中の技術介入はなかなか尖っています。
しょっちゅう発生する「勝負じゃあ!」はなかなか面白い
BIG中は1/3くらいの確率で、
「勝負じゃ!」というボイスが発生します。
このときは技術介入によって15枚or10枚or5枚or1枚or0枚となるため、
腕の見せ所となります。
中リール中段にバーをビタ押しします。
中段にバーが止まったら、右リール中段にバーを目押し。こちらは4コマ引き込むようなので、
早めに押せばOK。成功したら、左リール適当打ち。これで15枚GETとなります。
右リールを先に止めてもOKらしいので、そっちのほうが中リールの目押しはやりやすいかも。
中リールを早く止めてしまった場合は、右リールにバーを狙えば、5枚獲得できます。
ちなみに順押しすれば必ず10枚獲得となるので、目押しできないという方は
そのほうがいいかもしれません。
遅く押してしまうと下段にバーが停止し、0枚or1枚。
どういう停止型だと1枚なのか、今回の実戦ではわからなかったので難しいんですけど、
BIGは345or240枚を超える払い出しで終了なので、15枚を獲得し続ければMAX獲得
が可能ですが、途中でミスをした場合は枚数を調整しながら消化することが必要になります。
勝負じゃあ!時に、わざと下段に押して5枚を取ったりとか、順押しで10枚
取ったりとかいうことが必要になったりします。
難易度はそれほど高くないですが、とにかくしょっちゅう「勝負じゃあ!」とくる。
このへんのバランスは好みが分かれるところでしょう。
私としては、割と簡単なビタ押しが何度も決まる、というのは
けっこう気持ちよくて嫌いではないです。
サザンアイズのチャレンジボーナスみたいに難しいのも疲れるし(好きだけど)、
ハナビやサンダーVリボルトみたいに簡単すぎるのもまたつまらない。
演出はいまいち
RT「飛翔の刻」は、通常時に発生する「運命選択の刻」の2択(順押しor逆押し)に
成功すると突入。50ゲームor100ゲームで、RT中にボーナスを引いても(入賞させない限り)
終わらないいわゆる「完走型」。
この「運命選択の刻」が約1/120~1/95くらいで発生するため、
なかなかボーナスが引けずにハマっているときのアクセントになっています。
「運命選択の刻」はリールロックからの発展で発生。
リールがぶるぶる→「キター!」→プツン→リール逆回転という流れ(だったと思う)で、
「順押し逆押しどちらか選べ!」となり、2択に正解すればRTに突入。
RT中のサウンドは和楽器とエレクトリックギターを使ったクールな曲。
ビッグ中の曲もスピードがあってカッコよかった。
RT中、液晶では最初はトラが走ってるんですけど、なんかカワイイ。
レア役を引いてボーナスの可能性が高まると龍に代わり、
さらにアツくなると龍虎が並走します。
上の写真は強ベルでかなりアツいはずだったんですがスカでした。
通常時はさきに言ったリールロック待ちという感じです。
小役重複ボーナスが主で、しかもあまり素直にリーチ目が出ないっぽいので、
出目演出的にはあまり楽しくない。
リールロックから逆回転でRTのチャンスですが、ゆっくり順回転してそのまま
ボーナス確定とか、リールロックしただけで普通に回転からレア役、
次ゲームから連続演出でボーナス確定とかもあります。
ほかには、予告音からカラスとかスズメが通過したりとか、
なんだかよくわからない演出が発生するんですけど、
いきなりリーチ目とかがない(今回体験しなかっただけかもしれないけれど)ので
おもしろくない。このへんのセンスがイマイチだなあ~と思うんですよね。
衝撃告知をウリにした完全告知機でよかったのに
私はこの台のビジュアルと「鬼神7」という名前をみたとき、
完全告知機なんだろうなと勝手に思い込んでいました。
B級っぽさが漂いまくりのパネルデザインとか風神雷神の顔とか、
このビジュアルならレバーオン時に「バキャーン!!」って鳴る
硬派な完全告知で間違いないだろ・・と思っていたのです。
で、実際打ってみると、ボーナス確定のときに鳴る告知音はけっこうデカい音なんですが、
レア小役から連続演出とかをみせようとするもんだから、衝撃はあまりないのです。
まあ、勝手に期待しただけですが、この点が私としては不満でした。
液晶演出がおもしろければいいが、はっきりいって退屈。
これなら液晶自体が不要だった気がします。
RTもなぜ完走型にしたのかまったくわからない。
とはいうものの、くだらない機能がいっぱいついた、
贅肉だらけのメジャーメーカーの最近の新台に比べれば、
シンプルなゲーム性は私にとっては心地の良いものでした。
この「鬼神7」で大負けしたあと、
SNKプレイモアの名作「スカイラブ」(2以降はゴミでしたが)や、
5号機初期の名機、トリビーの「怪盗天使ツインエンジェル」(こちらは2、3も名機)、
めちゃめちゃ面白いのになぜか評価されなかった「HAI-SAI蝶特急」などを擦って、
あり得ないくらいの大負けで旅打ちを終了。
まあ、負けてもいいのです。
逆に、こういうレア台を大切にしてくれるホールでは、気前良く負けなければダメです。
ホール側も、もうからないのを知ってて設置し続けているわけですからね。
プレイヤーはその姿勢に感謝するべきで、勝とうなんて考えてはいけません。
今後も機会があればレア台探訪記を書いていきたいと思っています。