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メルカリ:「お互いに気持ちの良いお取引を」という出品者。それは誰しも願うことだが・・・

私が「メルカリ」をはじめとしたいわゆるフリマアプリのヘビーユーザーになってからだいぶ経ちます。

売るのも買うのもほとんどが音楽CDや楽譜などなのですが、売るほうに関しては自分が「ゴミ」と思っていたものでもそれを高いお金出しても欲しいっていう人が世の中には実はけっこういるもんだっていうことも学び、最近はなんでもとにかく出品してみるようにしています。でも、まじめにやろうとするとメルカリの出品作業って面倒くさいんですよねえ。写真1枚撮って「写真のとおりです。神経質な方はご遠慮ください」だけで説明文もゼロでやるなら早いですけどね、そういう「無神経」なことは私の主義として許せないので。

メルカリ:「神経質な方はご遠慮ください」ってなんなの

どこまでもまじめに購入者側の満足を追求しようとするとどうしても写真は10枚とかになるし商品説明も長く詳細なものになる。それは他人からカネとるんであれば当然かけなければならない手間なはずなのですが、それを嫌がる「無神経」な出品者は「神経質な方はご遠慮ください」の一言ですべて済まそうとし、商品説明は1行とかになるのです。だから「神経質な~」というワードを使っていたり、商品画像や説明が異常に少ない出品者は基本的には避けるべきです。ヒドイものをつかまされる可能性は格段に上がります。これはもう経験上絶対に間違いない。

メルカリ:商品画像が少ない・説明が少ない出品者から買ってはいけない

などという「こういう出品者は避けるべき」ということはこれまでにいくつか記事にしましたが、そこでも書いてきたように「避けるべき出品者」にほとんど共通するのは「どこまでも自分本位で相手のことを考えない」というところ。自分が不用品を処分しておカネが得られればいい、相手が満足しようがガッカリしようが知ったことか、という姿勢は、「プロフ」の文章や商品画面ににじみ出るものなのです。

こう言うと「フリマアプリにそんなこと期待すんな」と反論されることが多いですが、そう言うならば儲けなんぞを求めるべきではない。誰がどう見ても「そんな値段でいいの?」というような安い価格をつけているんなら「こんだけ安いんだから多少のことは目をつぶれ」と言ってもいいでしょうが、「神経質な~」とか言って手抜き出品をしている人間にかぎってバカみたいな高い価格をつけていることが多い。「店じゃねえんだよ!店レベルを求めんな!」と言うのなら店よりも安く売るのが筋じゃないのか。

それはともかく、「避けるべき出品者」についてまだまだ書いていきましょう。けっこうよく読まれているようですからね。

「お互いに気持ちの良いお取引を心がけます」

出品者の「プロフ」でよくみられる文言のひとつに、

「お互いに気持ちの良いお取引を心がけます」とか、「お互いに気持ちの良いお取引をしたい」っていうのがありますね。

気持ちよく取引をしたい、というのは誰にとっても同じこと。嫌な気分になりたくてわざわざモノを売り買いする人はいない。嫌な気分になることもある、というのを警戒する人は最初からフリマアプリなんぞを使わずにリアルのリサイクルショップだのでカンタンに済まそうとするでしょう。

すると「お互い気持ちの良いお取引をしたい」というのは当たり前だし、それを言うのはべつに問題ない・・・ようにみえますが、私はこの文言をつかっている人に遭遇すると警戒する。そこに隠された真意というものを読み取らないと、ゴミみたいな商品をつかまされ、「気持ち良く」取引できずに終わる可能性があります。

「お互いに」? ほんとうに「お互いに」と思ってる?

私はこの文言をみると、その真意は「あなたが私を気持ちよくさせるようにきちんとやってくださいよ」という意味なのではないか、と疑ってしまう。

もちろんそんな意図はなく、純粋に「いいお取引にしましょうね!」という意味でこの文言をつかっているであろう出品者もいるでしょう。しかし私に言わせれば、こういう当たり前のことをいちいち「プロフ」に書く人の多くは、「相手が気持ち良くなること」はあまり考えておらず、「自分が気持ち良くさせてもらう」ことしか考えてないように思える。

だって、「お互いに気持ちの良いお取引を」とかぬかした次の行には、「神経質な方はご遠慮ください」とか書いてるんですよ。自分よりも細かいことに気がつく人は全部「神経質」で片づけようとするような「気持ちの良くない」ことを言う人間が「お互いに気持ち良く」? なにをぬかすか、という話では。

そして、「素人ですのでお店品質を求めないでください」「完璧を求めないでください」と言う。「新品・未使用」というコンディションのとき以外はそんなことを求める人はそんなにいないし、こういうことを言う人は往々にして「お店レベル」どころではなく、たとえばホコリをふき取ってきれいにしておくとか、「素人だろうが他人にモノを売り渡すのなら最低でもやらなければならない(と誰もが考える)レベル」のことすらやらない。そして「いくらなんでもこれはひどい」と言われたら「お店じゃねえんだよ」「神経質な野郎はお断りって言っただろ」とぬかす。

「素人なんでうるさいこと言わないでね」というのはそういうふうな「相手に満足してもらおう」という努力を放棄したいから出る言葉なのです。素人なのは購入者側もみんなわかっているのです。人としてやらなければならない最低限のことすらやらないから購入者側から文句を言われ、文句を言われるから「素人なんだよ!」ということを「プロフ」に書きたがる。

そのくせ、プロフを読めとか、メッセージをちゃんと送れとか、買う前にコメントしろとか、いいね!すんなとか、コンビニ払いのときはいつ払うか知らせろとか、受取評価は早くしろとか、「自分が気持ち良く取引する」ための相手への要求は異常にうるさかったりする。購入者側だって「たかがフリマアプリ。プロじゃない」んだから、3日に1回くらいしかアプリ開かないようなゆる~い使い方の人だっているだろうし、そんなに一生懸命やってる人ばかりじゃない、という想像力が働かない。

「お互いに気持ち良く」と言いながら、自分は相手に満足してもらう努力をしようとせず、相手には「こっちが気持ち良くなるようにちゃんとやれ!」と要求する。これほどの矛盾があるだろうか。

 

つまり、「お互いに気持ち良く」といいながら実はただ単に「自分が気持ち良く」ということしか考えてない勝手な出品者もいる、ということ。「お互いに気持ち良く」という文言が「プロフ」にあったら、それがそういう自分勝手な気持ちの発露であるのか、それとも純粋に「あなたもわたしも」という気持ちであるのか、そのへんをよく見極めなくてはならない。

「プロフ」には、相手にしてほしいことではなく自分がなにをするかを書くべき

出品者がどういう人かを見抜く材料は「プロフ」に書いてある文字情報と、出品されている商品に書いてある商品説明や写真、それから「評価」・・・ということになるわけで、それが少なかったりする場合もあるからそんなにカンタンではありませんが、経験上やはり、「プロフ」に「こうしろ、ああしろ」という「マイルール」が異常にたくさん書いてある場合は「危ない」と思ったほうがいいと考えてます。

「お互いに気持ち良く」と言いながら、「あれをしろ」「これをしろ」「あれはするな」「これはするな」とマイルールを強制するような人間は絶対に避けるべきです。それはつまり、「私が気持ち良くなるためにお前はああしろこうしろ」と言っているのと同じですから。

 

「お互いに気持ち良く」と言うのなら、「プロフ」には「自分が」相手が気持ち良くなるためにしてあげることについて書くべきです。

しかしそんなことはある意味当たり前のことでありべつにわざわざ書く必要はない。しいていうなら「メルカリ公式のルールに則って取引します」とだけ書けばいいでしょう。

ていうか「気持ち良く」と言うのであれば、「お互いに」ではなく「あなたが気持ちの良いお取引ができるように頑張ります」とするべきでしょう。そういう人がいたら「おお~カッコいい」と私も感服しますけど、そういう人はまあほぼ見ませんね。

「お互い気持ちの良いお取引を」→「そうなるように私はこれこれこうします」と言うなら、まあ信用してもいいかもしれない。たとえば「できるだけ早く発送します!」とか、「古いものだけどアルコール消毒してきれいにしてから送ります!」とか。しかしそんなことは当たり前のことであって、すると「プロフ」なんぞにいちいち書くようなことは実はあんまりないのです。そう考えると、「プロフ」にはほとんどなにも書いてなくて、しかし商品説明はきちんと細かく書いてる、そんな人が最も信用できる、と私は思ってます。それは経験上けっこう間違ってない。

買う側にとって最も大事なのは取引するモノがどうであるかということなのであり、いいものが手に入れば相手が誰だろうが(もちろん同じものなら気心のしれた人から買いたいという場合もあるけど)問題ではない。ならば丁寧に書くべきは商品説明のほうであって、「プロフ」なんぞどうでもいいのです。それをズラズラ書いて「必読」とかぬかすこと自体が自分勝手で傲慢なことであると理解したほうがいい。

売る相手を選ぶことはできないのだから、大事なことは「自分が相手に対してなにをするか」ということだけ

メルカリ等フリマアプリにかぎらずネット商取引においては、自分が購入する立場のときは誰から買うかを吟味し選ぶことができるのに対し、自分が売る側の場合は購入者を選ぶことは基本的にできない。そこをなんとかしようとして「買う前にコメントしろ」とか勝手なことをぬかす人間もいますが、そんなことをしたところでたいした意味はないというのは前にも書いたとおり。→メルカリ:購入者に「挨拶してから買え」って言う出品者はいったいなんなのか

相手を選べないのなら、そのなかには挨拶メッセージなんぞ面倒くせえよ、という人もなかにはいるだろうし、自分よりも細かいことを言う人もいるだろうし、コンビニ払いをしばらく忘れる人もいるだろうし、「自分を気持ち良くさせてくれない」人もいるだろう、というのは、ふつうに想像力のあるオトナであればわかること。

ならば考えるべきことは、「自分が」相手を気持ちよくさせてあげることしかないのです。知らない人間に「俺を気持ちよくさせろ!そのために俺のルールを守れ!」というのは間違っているし無駄です。自分の気分を悪くさせる人間はゼロにはできないし、そういう人間に遭遇することを完璧に避けることは不可能。すると、少なくともネット商取引では、やるべきことは自分ができるだけ相手に気持ち良くなってもらうことを考えて努力して、気分の悪い人間に気分の悪いことを言われないようにすることだけです。「これだけやれば文句ないだろ!」というくらい頑張ってやれば、ふつうはそうそう「神経質」な文句を言われることはない。それどころか感謝されることもある。それこそが「お互いに気持ちの良いお取引」というものでしょう。だから、「気持ちの良いお取引」のために、相手にああしろこうしろ、と命令するのはおかしいし無駄なのです。

 

ということで、「お互い気持ちの良いお取引をしたい」っていうこと自体は間違ってないけれど、そのあとにくだらないマイルールがズラズラ書いてあったりしたら要注意。そういう出品者は実は「自分を気持ちよくさせてくれる、マイルールをきちんと守る購入者とだけ取引したい」としか考えてないのであり、そういう出品者からは買わない、というのが「気持ちの良い」取引をするためのポイントだろうと思います。

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