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申し込んでいる特養から電話が来た③~決断を迫られる~

以前の記事

申し込んでいた特養から電話が来た!

申し込んでいる特養から電話が来た②

にて、認知症の母の入居を申し込んでいる特養(特別養護老人ホーム)

より、順番が近くなっているので、入居可能かどうか

本人と面談して検討しますと言われた・・・

ということを書きました。

まあ、内臓などに悪いところはないし、

認知症以外は健康そのものといっていいくらいで、

医療面で問題があるから入居できない、とは言われないだろうと

思っていたんです。

でも・・・そう簡単ではなかった。

元気に歩き回る・・・それが問題?

市内の特養には片っ端から入居を申し込んでいて、

それぞれ見学をさせてもらったんですが、

どこを見にいっても、入居しているお年寄りのほとんどが

車いすで生活していて、歩き回ってる人はほとんどいない感じでした。

いま入所している老健(老人保健施設)でも、車いすの割合が多いし、

歩けても、うちの母のように年中ウロウロ歩き回っている人はあまりいないです。

だから、もしいまの状況で特養に入所したら、相当浮いた存在になるだろうなと

想像していました。

で、うちの母の様子をみた(もしくは、老健の職員から様子をきいた)

特養の相談員の方は、受け入れることは受け入れるが、

徘徊、不穏がはげしいのでいろいろなリスクが発生する、

そのリスクを承知で入居させられるか、みたいなことを言うのです。

夜の不穏・徘徊、他人の部屋に勝手に入る

最近の母は、認知症の進行により、とくに言語能力が衰えてきていて、

もはや会話はほとんど成立しない状況になっています。

自分からしゃべるんですけど、まったく意味不明、支離滅裂。

こちらが訊いたことは理解できない。答えても意味不明。

お菓子などを差し入れたときに、「おいしい?」ときくと、

「うん、おいしいね」とか答えることはありますが、意思の疎通は難しい感じです。

まあでも、基本的には温和で、大声を出したりすることもないし、

暴れたりすることもない。

ただし、とにかく落ち着きがない。

一か所に落ち着いて座っている、ということができない。

夜も、とりあえずベッドには入るようですが、

寝入るまではガサガサ起きだしてウロウロするようです。

老健では、部屋の中で寝かせるとなにが起こるかわからないため、

寝入るまでベッドを廊下に(職員が一目で確認できる位置)

出しておいたりして、見守りをしているとのことです。

さらに、目を離すと、ほかの人の部屋に勝手に入ってしまい、

そこにあるものを持ってきてしまったりもよくあるようです。

で、特養の場合は、老健よりも介護職員の数的には手薄になるので、

老健でやっているような見守りはできない、だからなにが起こるかわかりませんよ

ということなのです。

ふつうのリスク説明なんだろと思ったが、そういうわけでもないらしい

いままで、デイサービスやショートステイなど、介護保険のサービスを

利用するときは、事業者と契約を交わす際に、

これこれこういうリスク(転倒など)が発生する、ということの

説明を受けてきました。

それは、自宅で生活していても普通にあり得ることばかりで、

当たり前にきいて、当たり前に受け入れて、契約のサインをしていました。

今回も、そういうリスク説明なんだろう、と思ったのですが、

どうもそういうニュアンスではない。

いや、そういう人、ほかにもいますよね?

と訊くと、「過去にいたにはいたが・・・」

ここまでヒドイ人はいない、みたいな言い方。

特養は老健より手薄、それはしょうがないけれど

その特養では、夜中は20人の入居者をひとりの職員が担当するとのこと。

現在世話になっている老健では、32~34人ほどを2人でみているとのことでした。

特養の相談員が言うには、老健より手薄になるから、老健でやっているような

見守りはできませんよ、だからウロウロして転んで骨折するかもしれませんよ、

他人の部屋に入ってトラブルを起こすかもしれませんよ、というわけです。

手薄なのはしょうがないですが、

「なんとか頑張ってみます」ではなく、

「見守りは無理」と断言され、さらに

「手に負えない場合は医師と相談して薬を使うかも」と言います。

いや、入居して実際に様子見て、いろいろ試してみて

もうどうしようもない状況になってるならともかく、

まだ入居もしてないのにそんなこと言うのか。

だったら、とりあえず老健にいれば、今の状況でも

薬を使わずに済んでるんだから、このままのほうがいいに決まっている。

特養に入居して、「手に負えないから薬飲ませました~さらにボケました」

「見守りできないから転びました~寝たきりになりました~。いや、

こうなるかもしれないって言いましたよね?」

と言われたら、もう悔やんでも悔やみきれません。

老健にいられればいいけれど

というわけで、そんな恐ろしいことを言われちゃったので、

その特養に母に入ってもらうのはちょっと躊躇しているのです。

ほかの特養にも話を聞いてみたところ、人員的に手薄になるのは

どこもかわらないようですが、相談員さんの言い方は

「見守りは無理」という断言ではなく、

「過去にそういう人がいたときは、これこれこういう方法をとった。

これこれこういう方法もあります。」というニュアンスで、

問題の特養の相談員さんの発言とはかなり違うのです。

だから、とりあえず、いま、その特養には入ってほしくない。

ただ、ここで特養の入居を断ると、ほかの特養から声がかかるのが

いつになるかわからないし、老健から「特養の順番が来たなら

出てってもらわなければ困る」と言われるかもしれない。

老健の相談員さんに「いまは特養に入れたくない」

と言ったら、「上と相談してみる」と言われましたが、

老健は基本的に長くいられるところではないので、

何と言われるかわかりません。

しかし、一度特養に入ったら、やっぱりこの特養はコワいからほかに移りたい、

というのは非常に難しいので、ここは慎重な決断をしなければなりません。

というわけで悩んでいます。

またなにかあったら続きを書きます。

 

2017年3月追記:この特養は断って、別の特養に入居が決まりました。

そのへんについては→認知症の母:特養への入居が決定

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