2022年もまもなく終わり。
ぱちんこ業界にとってはいろいろと揺れた年でしたね。ながく親しまれたパチンコCR機やパチスロ5号機が完全に姿を消し、閉店・廃業をするホールの増加が加速。まさにぱちんこ業界の「終わりの始まり」となる年だったかもしれません。もうとっくの昔から終わりは始まってるか。
それと、射幸性を高めたパチスロ6.5号機やメダルレスで遊技する「スマスロ」の登場。このへんは業界にとって「救世主」となるんじゃないかみたいなことも言われてますが、まあ現時点で出てる台をみるかぎり、賑やかしがウルサイだけの子供向けのテレビゲームっていう点ではこれまでの台と変わらないので、どうせすぐに飽きられることになるでしょう。出玉性能がスゴイ、しかもオトナが飽きずに打てる面白さももっている・・っていう、ミリオンゴッド凱旋みたいな台が出てこないと「救世主」にはなりえない気がしますね。
そんななかで出てきた2022年の新台、私もいくつかは打ちましたので、そのへんの収支や打った感想、それから(あくまでも「個人的」に)「今年の代表機はコレだ!」っていう台について、今年も書いておきましょう。
設置と稼働さえあれば稼げそうな台も登場したが・・・
2022年に設置開始したパチスロのなかで、私が打った台とその成績をまとめてみました。12月20日現在。
まともに勝てたのは「アラジンAクラシック」くらいで、あとはあまりパッとしない成績で終わりました。
アラジンAクラシックについては後述するとして、そのアラジンも含め「BOØWY」「花火絶景」「ゼーガペイン2」なんかはハマリ台さえ拾えればカタく勝てそうな感じの台で、もっと打ちたかったけれどもいかんせん設置も稼働も少なく、まとまった結果につながることがなかったのが残念。これから中古台が再度設置されるようなこともあると思うので、そのときを待とうと思っています。
上記のようなハイエナ性能の優秀な台がいくつかあったのは個人的に喜ばしいことではありましたが、収支なんかどうでもいいからとにかく打ちたいと思うような面白い台があったかどうかというと、やっぱりなかったなあ~と。シリーズの普遍的な面白さを忠実に継承しているハピジャグとハナハナ鳳凰天翔は別格として、それ以外は・・・。
しいて言えば「黄門ちゃま喝2」は、6.5号機になったことによって5号機「黄門ちゃま喝」のシステムをうまく継承することに成功していて、なかなか良かったと言えるかな。AT中にベルの連続でアツくなれるように変更されてるのも良い。もともと5号機黄門ちゃまが神台だったからそれも当然といえば当然ですが、アツいところだけを拾い歩くのはなかなか難しいという印象です。据え置き基調のホールで、宵越しで天井状態に到達してる台だけを打てればイケそうかな。
「マッピー」は面白かったんですけど、負けてもいいから打ちたい、っていうほどでは・・・。目押しが完璧なら設定1でも104%、っていうのに挑戦したくて打ってた感じでした。結果としては負けまくって上記のような情けない収支に。私程度の目押し力では104%なんてムリムリ。通常時は面白いのにBIG中に目押しをミスって意気消沈することばかり。しかも設定間格差にメリハリがないので、もう打つことはない、っていうか打ってはいけないと思ってます。
そんななか、「勝てる」という意味でも「面白い」という意味でも、(あくまでも私にとっての)「2022年の代表機」を選ぶとすれば・・・
「アラジンAクラシック」
有利区間上限が3,000Gとなった6.2号機。その制約のなかで名機の魅力を精いっぱい継承進化させた「アラジンAクラシック」をまずは私の個人的「パチスロ・オブ・ザ・イヤー2022」としたい。
液晶をタッチすればハマリG数が一目瞭然、っていう仕様は美味しい台を拾いづらくすると思っていましたが、それすらもやらない(知らない)人もいるし、25G以内に連チャンしなければ当たってもハマリG数はリセットされないっていうのもご年配プレイヤーにはわかりづらかったらしく、設置も稼働も少ない割にはよく拾えました。あまりリセットしないホールもあって宵越しも狙えたっていうのもいい収支につながった要因でした。
最初は750~800Gくらいハマってないとキツイかな、と思って立ち回っていましたが、ものすごく勝てちゃうもんだから徐々に狙い目ボーダーを下げて、今は600G超えてれば打っちゃってます。それだとやっぱりちょっと浅いのはわかっていつつも、なにしろ面白いから浅くてもいいや、と思って打っちゃう。
この台のなにが素晴らしいかっていうと、それはやっぱり、液晶演出とリール出目の絡みでいちいちエキサイトできる、っていうところ。本来それはパチスロには当たり前に備わっている魅力のはずなんですけど、最近のテレビゲーム台はそこがきちんとできてないものが多すぎる。
↑アラチャン中に予告音からアラジン出現でレア役、第一停止でしゃがんでなにかを引っ張り上げる動作に入らずジッとしてれば超激アツ。たったこれだけでオシッコちびることができるんだから、やっぱりパチスロには巨大液晶や役物なんぞ必要ないんだなあ。
前兆orフェイクっていうだけの「ラクダ通過」のような安い演出であっても、リール出目が中段リプ・リプ・ラクダなら高確or状態確定で悶絶できるし、リプレイが揃っちゃえばAT確定、というように、安い演出や出目が互いに絡み合って激アツや確定になっちゃうっていうのがほんと楽しい。
ひとつだけ不満があるとすれば、BIG BONUSはリアルボーナスにしてほしかった、という点。まあそれだとこのシステムに組み込むのは難しかったんだろうから仕方がないけど、AT中は2,5,7,10連目以外はほとんどBIGに期待できないってのがちょっと嫌でした。
しかしそんなのは些末なこと。昔の台のリメイクで別にあたらしい魅力を創出した台というわけじゃない、っていう点は業界の将来について考えるなら問題点だとしても、打ってるときの「これぞパチスロ」っていう感触は最近の台のなかでは最高レベルだったと思います。ほかの台はパチスロではなくテレビゲームって感じですからね。
→大好き「アラジンAクラシック」。しかしなかなか打てないので・・・
→日常の稼働:遊タイムバブル崩壊後の稼働は、今のところこんなカンジ。:前編。
沖ドキ!DUO
それともうひとつ。昨年末に出た台だから厳密には今年の台ではありませんが、勝つために一生懸命追いかけたしそのうえ面白かった「沖ドキ!DUO」も、アラジンクラシックと並んで個人的「パチスロ・オブ・ザ・イヤー2022」に選出したい。
最初は有利区間天井狙い一択で攻めていました。しかしどうやら1スルー狙いってのも有効な戦術らしいっていうことになって、夏くらいからは稼働数が急増。結果、2022年の収支は12月20日現在プラス 32,735枚(154台)という好成績に。
こちらもアラジン同様、ハイエナに優しい仕様。リセットか据えか丸わかり、天国抜け後かそうでないかも丸わかり(初代やトロピカルは32G以内に当たっても天国だとは断定できなかった)の有利区間ランプも親切すぎたし、有利区間天井とスルー天井を備えていて、狙いどころが多かったのもグッド。
アラジンと違って2,400枚を超えてもまだまだ伸びるかもっていう期待はできない仕様で一撃性能は劣るものの、何度も言ってるように2,400枚ってのは必要十分だと思うんですよね。6.5号機やスマスロが登場して、プレイヤーの夢は「万枚」もしくは「19,000枚でコンプリート機能発動」になった感がありますが、そこを目指すっていう到達点があまりに高すぎると、たとえ数千枚出ても「嬉しい」という満足感を得ることができなくなるわけで、そこを考えるとやっぱり2,400枚ってのは悪くないと思ってます。
ハナがチカれば当たりという明快なゲーム性、わりと安心して打てる仕様、そして楽曲の充実度も高い・・・特に文句をつけるところはない、いい台だと思います。
→高設定を狙うのは難しいか・・・。続々:「沖ドキ!DUO」実戦!!
→狙い目を守りさえすれば勝てる!?「沖ドキ!DUO」実戦!その④!
→「沖ドキ! オリジナルサウンドトラック: ぼりゅーむつー」を聴いた
→日常の稼働:スマスロを尻目に「沖ドキDUO」。それとまだまだ遊タイム狙い。
ところで先日出た「沖ドキ!GOLD」、どうやら同一有利区間内で必ず天国に上がるとかいう仕様ではないらしいですね。しかも有利区間ランプがないので有利区間がどこで途切れたかもわからない。そしてホールで見たかぎり6号機とは思えない凄まじい荒波をみせるようで、5号機初代「沖ドキ!」をついにほとんど完全再現したっていう感じですね。まさに脳汁ジャンキー狂喜乱舞の真打登場といったところか。
これが検定通過するんなら今まではいったいなんだったんだ、という気が。シャコーセーがイゾンショーが、とか騒ぐ人たちにやり玉に挙げられないことを祈るばかり。いずれにしろ現時点では勝てる戦略が見いだせないので当分は様子見です。
ということで、個人的「パチスロ・オブ・ザ・イヤー2022」には「アラジンAクラシック」「沖ドキ!DUO」の2機種を選出。こういう面白い台を来年も打ちまくりたいので、ホールの皆様におかれましてはぜひとも外さずに大事に使っていただけるようお願いしたい!
→個人的2016年パチスロ・オブ・ザ・イヤーはダントツで・・